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変わることの喜びと変わらないことの尊さ

ねこのヘンリーは

 

やまのいえに

 

おいてきぼりにされて

 

しまいました。

 

ヘンリーは ゆきのなか

 

スキーをはいて

 

たったひとりでかえる

 

けっしんをします。

 

 

これは、arts氏お気に入りのねこの絵本の内容です(前書きから抜粋)。

 

とても絵がきれいで、物語が冒険心にとみ、はらはらしながら、

 

最後は読みながら、目にうっすらと涙を浮かべてホッする、

 

そんな物語なのです。

 

 

もう少し、詳しくお話するなら、

 

おきざりにされたねこのヘンリーがお家に帰る途中、

 

ひとり(いっぴき?)楽しくて新鮮な想いをするのですが、

 

夜もふけ、絶対絶命に陥ってしまうというお話。

 

 

絵本はひとつの教えでもあります。

 

少なくとも、arts氏はそう考えているようです。

 

 

外にでる喜び、新鮮さ、それこそ見るものすべてが楽しくてしょうがない。

 

やがて、楽しいことばかりが続く訳もなく、

 

危機に陥ることだってある。

 

そこには、自分しかいない。

 

どう乗り切るのか、自分が試される。

 

 

しかしながら、その中から見えてくるものがあり、

 

それらはやがて、血となり肉となり、

 

あらゆるものを清濁あわせて飲み込めるようになる。

 

 

到達点はどこにあるのか、たどり着けるのか、そもそもそれはあるのか、

 

 

でも、今の時点でひとつだけ言えることは、

 

行動をおこすから結果があり、

 

結果からいろいろなことを学ぶことが出来る。

 

 

変わることが出来るから喜ぶことが出来、

 

そして、実は、変わらない時間が流れていることに気がつき、

 

それは、とても尊く、大切にしたいと思えるようになる。

 

 

変わらない尊さを知るために、

 

変わらなければならないのだと。

 

 

arts氏はねこのヘンリーにそう教えてもらったように思いました。

 

目を赤くしながら。

 

 

ところで、知ってます?

 

arts氏って、もうおっさんなんですよ!

 

なのに絵本を読んで、涙するのって‥。

 

 

 

引用書籍

「スキーをはいたねこのヘンリー」

リブリオ出版