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どこでもドアの仕組み知ってましたか?

ご存知、ドラえもんが出してくれる便利グッツ、どこでもドア。

 

ドアをくぐるだけで一瞬にしてどんな目的地に行けてしまうアイテム。

 

その仕組み、みなさんは知っていましたか?

 

 

arts氏はいつも寝る前にいろんな雑誌や本を読んだり、

 

ネットでの調べごとをするのですが、 ※1

 

そのときに偶然その仕組みを知ってしまったのです。

 

 

その仕組みとは、

 

 

現在地(出発地)のドアをくぐるとその瞬間、くぐった物体の分子レベルまでスキャンされ、

 

転送地(到着地)のドアへ物質情報を転送、ドアを出る前の瞬間に、そのスキャンされた物体が分子レベル

 

まで忠実に再現(コピー)され、目的地へと瞬時に到着するという仕組み。

 

 

なるほど、瞬間移動とはこのような仕組みで行われるのか。

 

この世の3次元世界において、物理的に物体が移動する以外に方法はなく、伴って時間もそれ相応に

 

かかり、瞬間などありえないが、化学分子レベルのミクロの世界まで解読、電気信号に変換、

 

データ転送し、忠実に再現すれば実現する。

 

FAXのようなものだったのだ。

 

 

???

 

 

でも、なにかおかしくないか?

 

分子レベルでスキャン? コピーする?

 

じゃあ、現在地で原本が残っていることになるんじゃないか?

 

到着地で出てくる物体がコピーならば、同じものが2つ存在することになってしまう。

 

どこでもドアをくぐるたびに、同じものがコピーされ、増えていってしまう。

 

FAXで書面を送ったとき、こちら側で原本が残り、送付先ではコピーされた新しい、同じ書面が

 

存在することになるように。

 

 

そう、それを防ぐために実はもうひとつの重要な機能が、どこでもドアには内蔵されている。

 

現在地のドアをくぐることで、瞬間的に分子レベルまでスキャンされ、その瞬間、スキャンされた物質は

 

分子破壊光線で消滅させてからデータとして目的地のドアへ転送されるというのだ。

 

しかしながら、目的地のドアから出てくる物体は、分子レベルで忠実に再現され、その内面的なもの、

 

すなわち記憶までもコピーされているために、ドアをくぐる前のことから連続して記憶や出来事は保持され

 

ているので、結果、くぐった物体が瞬間移動したことになるのだという。

 

ドアからでてくる物体はまったく同じものとして。

 

いや、同じものではなく、ドアをくぐる前の物体そのものなのだと。

 

 

!!!!!

 

 

arts氏がその話を聞いたとき、悲鳴をあげ、どれだけブルーになったことか。

 

なんということ!

 

ドアをくぐると確実に死ぬことになるのか、この世にコピーを残して。

 

ドアの行き先がどこでもではなく、 「 死 」 だったとは。

 

しかし、出口側でのドアから出てくるコピーはコピーではなく、自分そのもの。

 

先の記憶も再現され、性格も服装も、再現されて。

 

何もかも。

 

分子レベルで再現され、記憶さえもそのまま連続してつながっていくなら、

 

それは新しい自分ではなく、ドアをくぐり抜けた自分でしかない。

 

 

ドラえもんが出してくれる憧れのアイテムの仕組みが、かくもそのような仕組みになっているのだとは。

 

子供のころ、どれほどあこがれたであろうドラえもん、

 

その道具がそんな恐ろしい原理に基づいて作動していたとは。

 

 

そう思うと、もう仕事どころではありません。

 

何も手がつかなくなってしまったarts氏。

 

手が震えています。

 

あぁ、arts氏はいったいどうなってしまうのでしょうか。

 

 

実はこれ、ある哲学的な考えを実証しようとした、考察実験のテーマだったのです。

 

仮にどこでもドアの仕組みがこのようなものだったときに、科学技術が倫理に対して、

 

正当なものであるかどうかを追求していくというものなのだそうです。

 

 

それをarts氏に伝えると、

 

なあんだ! 作り話だったのかい。

 

ドラえもんが出してくれる道具が、そんな夢をこわすような仕組みなわけがない。

 

よかったよかった!

 

さも安心し、ようやく仕事を始めたのでした。

 

 

しかし、

 

この話は未来を示唆しているのかもしれない。

 

 

電気がまだ、電気と認識されていない時期、

 

紀元前600年頃に静電気の現象が古代の人々にはすでに認識されていたそう。

 

その後17世紀にはいってからようやく静電気の現象が研究され始め、

 

1646年にイギリス人のトーマスブラウンが英語表記の

 

「 electricity:電気 」 という言葉を使い始めた。

 

以降、さまざまな学者の考察のもと、

 

電気というものが一般化しつつあるとき、

 

コンピューターなるものが実用化された。

 

1946年のこと。

 

 

自動車における電子制御が当たり前の現在以前、

 

1948年にトランジスタが開発され、

 

1967年、VWとボッシュによってトランジスタ式燃料噴射装置が開発、

 

今日のIC式燃料噴射装置の基礎ができた。

 

その後、様々な自動車部品にトランジスタ技術が応用され

 

1970年、トヨタが電子 ( IC ) 式自動変速機を

 

1971年、トヨタが電子式 ( D-EFI ) 燃料噴射装置を実用化、

 

1977年、 フォード、東芝によってマイコンによる総合エンジン制御システムが実用化

 

 

そして1990年に入って、携帯電話が一般にも普及し始め、 ※2

 

パソコンはウインドウズ95、98と使われ始め、

 

インターネットが普及し始めた。 ※3

 

 

2000年代にはいって、ipod, ipod touchから   i phone へ

 

そして自動車における、自動運転制御の一部が実用化、

 

東京オリンピック開催の頃には、実用化される勢い。

 

3次元可立体コピー機が世に出回り、

 

ネットの普及により、いつでも気軽にネットショッピングを楽しむことが出来るようになった。

 

 ビックデータとともに人工知能の開発に拍車がかかり、

 

ますます便利になったことと引き換えに

 

とどまることを知らない世の中になってしまった。

 

やがて物流の技術革新が起きれば、

 

ドローンの手をかりるまでもなく、

 

すぐに注文の品物が手元に届くようになるのかもしれない。

 

 

技術革新における特異点 ( 技術革新に伴い進化した結果が予測不能になること ) 

 

は2045年頃だといわれていて、そのときに先の考察実験のひとつの結果がでるのかもしれない。

 

しかし、どんな結果が出たのであれ、それは誰も思いもつかないものなのだろう、

 

何しろ 「 特異点 」 なのだから。

 

 

arts氏はぼんやりと、そんなことを考えながら日常の仕事をこなしているようです。

 

 

ハイテクからは学ぶべきものはたくさんあるが、

 

しかしながら行く先は 「 原点回帰 」 であることを信じて疑いません。

 

時間を忘れ、夢中になって遊びまわっていたあの、

 

こどもの頃に流れていた美しい景色と楽しかった時間を、

 

思い出としてこころに刻むことで、感性を育み、

 

心の中にある、アルバムにとじることができるなら

 

それでいいのではないだろうか。

 

 

arts氏は多くは語らないのですが、

 

それがarts氏の「 原点 」 のようです。

 

 

 

 

 

参考文献  「 哲学的な何か、あと科学とか 」  飲茶/著  二見書房

 

        「 電子工作入門以前 」   後閑 哲也/著  技術評論社

 

        「 カーエレクトロニクス入門 車と電子 」  近田 久也/著  自動車工学 鉄道日本社

 

        http://ai-revolution.net/door-to-heaven/  AI 革命前夜

       

 

 

 ※1 arts氏は読書家。 いつも寝る前に様々なジャンルの書物を読む。

    歴史、文化、技術、小説からHな写真集まで目を通し、日夜勉強している。

 

※2 時代の先端を行くarts氏はそのとき、すぐに携帯電話を買った。

   機種(デンソー製、セルラーホン)は無料、契約金0円で、携帯電話普及の原点であった。

   友達のいないことを知っている会社の同僚から、「 誰と話すのよ 」 とよく馬鹿にされた。

 

※3 この頃、大企業のオフィスでの机がパテーションで仕切られるようになっていたが、

   arts氏の勤める電装屋の会社では望むべくもなく、自分で段ボールでパテーションを作って

   満足していたところ、先輩たちに勝手に段ボールで屋根を付けられ、外から覗けるように

   監視窓をつけられ、arts氏の机は完全にダンボールで囲まれ、みんなの笑いものになって

   しまった。 今でいう、いじめのはしりだった。