携帯型の小型テスターの修理を承りました。
電源は入るが、正しい測定値がでないとのこと。
「そんなの直せるのかな」と思いつつも点検を実施。

確認のところ、確かに電源は入るが、測定値の数値がおかしい。
(写真は電源は入っていません)

測定棒(赤、プラス側)の中で配線の断線を見つける。
主原因は断線と思われるが、他の配線具合の点検をすすめると、

テスター本体の根元側にて配線の断線しかかっているところ有り。
(赤色プラス側)

いったん本体を分解しなければ、配線をつなぐことができないため、ケースから取り外す。
幸い、いったん基盤を取り外せば、配線を丸ごと交換が可能であることを確認。
しかし、ここで注意しないといけないことは、テスター等の精密機器の場合、
静電気が発生すると他の半導体素子に悪影響がでるので、
作業自体は容易でも、静電気防止用リストツールを装着して作業にかかる。


配線のはんだ作業完了。
作動試験の様子。
(写真はAC電圧100Vの確認作業、数値は103Vを表示。良好であることを確認)

可能な限り、ケース本体の清掃を終えて、作業完了。
作業内容としては配線の断線修理のため、プラス側(赤色)配線の入れ替えといった容易な作業。
やはり、まずは点検して修理可能かどうかの見極めは大事ですね。
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