新暦では4月20日頃が穀雨(こくう)、二十四節季の6番目にあたります。
清明以後、草木やお花の芽が出始め、それを手助けしてくれるかのように、
やわらかい雨が降り注ぐ様を表しています。
まさに穀雨は、農業での穀物に必要な、水や雨をそのまま表現していますね。
降る雨はやわらかく、全体が霧のごとく、大地に降り注ぎ、
新しい生命をやわらかく、包み込むように、そんな印象を受けます。
春雨という言葉がありますが、まさに穀雨のことを言っているに他ありません。
ところで、最近のお天気を見てみると、それほど穀雨を感じさせてくれるようではないように感じます。
道脇につみ残った雪はすでに、すべて解けてしまい、ところどころに気温の高い日がありますが、
お日様がかくれてしまうと、もうそれは薄ら寒くなってしまい、そんなときに雨が降ろうものなら、
とてもやわらかくつつみこんでくれる雨ではありません。
季節の変わり目は、暖かい日と寒い日が交互にやってくるので、
それも止ないのでしょうが、あまり風情をかんじとることができません。
考えてみれば、4月20日は穀雨の始まりの日であり、
本州を基本に考えられているのなら、まだまだ北海道では薄ら寒いのもうなずけます。
やはり北海道ではこれから、そうですね、5月の連休明けから
6月のよさこいソーラン祭りが始まる時期くらいまでが穀雨になるのでしょうか。
次の二十四節季が立夏ではあるものの、北海道ではまだまだのようです。
当店でもお花を植えようかと、何かの用事のときによくホームセンターへ出向くのですが、その際にいつも、横目でお花の種や苗をみるのですが、なかなかゆっくりとみることができません。
GWの後半には、少しお休みいただこうと思っていますので、
そのときにゆっくり見て歩き、お花を植えようかと思っていますので、
ちょうど穀雨にはいいのかもしれません。
これが恵みの雨となり、地固まってくれれば、想いは磐石なものとなります。
穀雨とは、心に降らす恵みの雨です。
心が乾いたのであれば、やさしく雨をふらし、
きっと、足元をしっかりと固めてくれるでしょう。
これから暖かくなる季節の始まり、穀雨で少し心も癒してもらえるのなら、それはとてもすてきなことですね。
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