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小満

5月21頃は 小満 (しょうまん) 、二十四節季の8番目になります。

立夏に次ぐ、夏をあらわす小満、あまりなじみがないものかもしれませんが、

初夏にはいり、気温が上がりつつ、万物が次第に成長し、

天地に満ち溢れる様を言うようです。

 

野や山、そして私たちが住む札幌の街にも、

草木や花が育ち咲きあふれる季節とでもいえるのかもしれません。

農家さんでは、田植えや作付けに忙しくもあり、

お月さんはおぼろげに輝いています。

 

小満が草木や花に満ち溢れるのなら、それを感じるのは、河川敷に生い茂っている木ではないでしょうか。

 

南郷通りや国道12号線から豊平川を渡る際、

藻岩山に向かって眺めたとき、冬にはなかった景色が見られます。

木が高く生い茂り、河川敷には緑にあふれている景色がそこにはあります。

ついこの前までは、枯れ木でしかなかったのに、

気がつけば、深い緑につつまれています。

 

万物の成長は早いものです。

そして、今時期はそれらを後押ししてくれるかのように、

どんどん前にすすんでいきます。

 

暖かくなったから、どんどん外へ出向き、いろんなものを見て、聞いて、

感じ取れるからこそ成長が早く、心のアイテムが増えていくといったところでしようか。

 

小満におけるこの時期、おかげさまで、当店では、さまざまなお仕事をさせていただいています。

取付に難しい車両や、加工が伴う電装用品の取付等も増えてきたように思います。

 

そのような業務の元となるのが、新しい発想とその転換からくるものです。

それらは、もちろん経験からくるものもありますが、

まったく違うところからのものが、実は多数を占めています。

 

まったく違うところ、うまくはお伝えできないのですが、

ひとことでいうなら、いろいろなものを見て、感じ取るといったところではないでしょうか。

いろいろなものだから、具体的にこれということはできないのですが、

そのようなものが相互に関連しあい、ひとつの結果がでてきます。

そこからひとつのひらめきが生まれ、応用していく、そんなイメージです。

 

毎日の日常からであったり、たまには違う世界からであったりと

感じ取ることはたくさんあるのです。

 

小満は、あまりなじみではないかもしれないけれど、

そんな可能性を秘めた季節でもあると感じます。