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小暑

7月7日頃は小暑(しょうしょ)、二十四節季の11目になります。

小暑とは、夏の暑さが少しずつ増してくるといった意味で、そのまんまですね。

 

この時期は、本州では梅雨時で、北海道でも、梅雨とあまりかわらない、雨降りの季節でもあります。

そして今年は、本当に雨が多く、各地で大雨による災害もおきてしまっています。

せっかくの小暑なのだから、もう少し穏やかに、梅雨時ならば、シトシトと雨が降り、

気温が蒸したほうが、季節感があっていいはずなのですが。

 

そんな小暑では、ようやく夏が本番の季節なのですが、

やはり最近のお天気を見ていると、気温も低く、雨降りや曇り空の日が多いようです。

少しずつ、少しずつ気温も上がってきており、お天気も回復に向かっているといいのですが。

 

さて、お天気があまりぱっとしないのは、しかたないとしまして、

7月というのは、とても心が躍る季節ではありませんか。

中旬になると、海の日の3連休のお休みがあり、各地では夏の催し物があります。

夏祭りの始まりで、今時期から8月のお盆くらいまでが、夏を満喫することができます。

 

小暑の日と言えばもうひとつ、七夕さんでもあります。

1年に一度だけ、会うことが許された織姫と彦星が天の川で再会するのです。

ささの木には、願い事を記した短冊(たんざく)をさげ、お祈りをしたりします。

 

ですが、この時期での七夕さんは旧暦がそのまま新暦の日に来ているので、

梅雨時期の雨や曇り空にあたってしまうのですが、

本州のほうでの季節感をあらわしているようです。

 

北海道では、8月のお盆頃が七夕さんであり、そのほうが実感がわくのではないでしょうか。

子供たちが、近所のお家を1件ずつまわり、お菓子をねだることができるのも、七夕さんでしたよね。

最近では、そのような風習があまり残っていないように感じられるのが、残念なことでもあります。

 

時代の流れの中、かつて自分が子供だった頃の景色とは、今の子供たちの見える景色は違うのが

当たり前ではあるのでしょうが、その子供たちが大きくなったときにはまた、次の世代の子たちの

見える景色が変わっているのでしようね。

 

それは、世代の違いと言ってしまえば、それまでですが、

この季節感は大事にしていきたいものです。

せめて二十四節季を通して、季節の移ろいを実感し、

その時々の、流れている時間を大切にしながら暮らしていければ、

もっと、心が豊かになりそれだけで幸せを感じることができるはずです。

 

そんな当店の日常はと言えば、用品の取付とあわせて、

エアコンに関する相談が多くなってきています。

それは、当店における季語でもあるのですが、

こんなところにも季節を感じながら、仕事をさせていただいています。

あまりお休みもなく、仕事続きなところではあるのですが、

季節を感じながら、働かせてもらっているので、

それだけで楽しい気持ちになってしまいます。

 

北海道では、決して長くはない夏を、少しでも楽しめればいいですよね。

なにしろ、次の二十四節季は、大暑なのですから。