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白露

9月8日頃は白露(はくろ)、二十四節季の15番目になります。

白露は、秋の気配を感じつつ、草花に露がつき始め、少しづつ肌寒い風が吹くようになる時期で、

大気の変動も大きくなり、お天気も変わりやすく、台風が多く発生し、雨の日が多くなってきます。

 

朝夕の冷え込みが、だんだんと多くなり、草花につく露が、お日様の朝焼けできらめき、

みずみずしい様が浮かびますね。

空気は澄み、空も雲ひとつなく青空が広がり、とてもすがすがしい…、なんてすがすがしいのだろうか…

 

なのに、いっこうに、そんな気配が感じられません。

なにが白露ですか。

葉っぱに露なんて、ついていませんよ。

ただ、薄ら寒いだけじゃないですか。

夏から寒く、台風や雨ばっかりで、ちっとも面白くありません。

夏が、ろくに来ないまま、秋を向かえようとしているところ、それさえもままならないじゃないですか。

 

あぁ、空高く、真っ青で、雲ひとつない、夕方になれば夕焼けで空が真っ赤になり、

西の方向に向かう自動車は、まぶしくてしかたない、

やがて、東の空から、お星様が出始め、空一面はプラネタリウムのよう。

北西の方角を見ると、遠く、藻岩山や手稲山のシルエットが、いっそうの星空を予感させてくれる…

おや、お月様も上がってきましたね、まん丸です。

そうか、十五夜だったのですね、それならお団子を用意しなくては…

 

そんな日は、はたして来るのでしょうか、

このまま、ぐずついたまま、雪虫が舞い始め、気がつけば雪が積もっていた…

それも大雪… 

 

だなんて、がっかりです。

 

さすがに、今年の天気は少々おかしいですね。

北海道のみならず、本州、四国、九州と、雨風が多く、またやたらと暑い日がありました。

その暑さも過去最高の気温だそうで、気温の差が大きく、

全国各地においては、その気候がもたらす災害も多く、本当に大変な年になってしまいました。

 

そうですね、全国各地で大変な思いをしていることを考えれば、

多少の天気が悪いなどと、文句を言っていてはいけませんね。

何もなく、ありきたりの日常が続くことこそか、一番の幸せのはずなのだから。

 

白露を迎えて、少しだけ秋を感じつつ、

ありきたりの毎日を尊ぶことができるなら、

こんな幸せなことはありません。

 

さて、時候もいよいよ秋分を迎えます。

今月の中旬から下旬にかけて、季節はどう移ろいでいくのでしょうか。

それを考えながら、毎日を過ごし、仕事をするのも、悪くもない…

 

今があることが、一番の喜びであることを尊びながら…