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立春~魚氷を上る

本日2月14日は立春の末候、魚氷を上る(うおこおりをいずる)、七十二候の3番め、

冬の寒さがやわらぎ、池や川の魚たちがじっとしていたところ、動き回り始める様を表しています。

 

当店の裏手に流れる、月寒川を望んでみますと、薄ら氷がはり、

ところどころに川の水が流れているのが、確認できますが、

どうみても、魚氷を上るには見えず、寒々とした景色が広がっています。

 

寒さの底がピークの今、なかなか春を感じることは少ないのですが、

視点をかえて周りを見てみると、

ところどころにでも、立春を感じることはできます。

 

先日、当店で作業した自動車は、ボディカラーから、取付用品、バッテリーまでが桃色(ピンク)で、

こんなところから春を感じることができるのかというほどに、心が和らいだりもします。

 

3月の候、啓蟄の次項にもでてきますが、

桃始笑(ももはじめてさく)の桃はまさに春をあらわしているのです。

そんな、桃の自動車が、当店を励ましてくれるのですから、

寒さなんか、なんのそのです。

 

あいかわらず外周りの仕事をこなしながら、外に目を向けますと、

道路が水浸しで、雪がとけていることに気がつきます。

 

体感温度で寒さを感じていても、自然の流れは確実に立春から、

春へと向かっていることが分かります。

 

札幌でも、週末は氷点下0℃からプラス気温になるそうですが、

そのようなまだ低い気温でも、それこそ、冷凍庫から出てきた感覚で、

外気温がとても暖かく感じられるのなら、

もっと春を実感できるはずです。

 

立春の七十二候の初候、次項、末候と、

もう3つも季節の移り変わりをみてきましたが、

いかがでしょうか、月日がたつのが、とても早く感じられませんでしょうかね。

 

次は、啓蟄、そしてまた七十二候が3つとつづき、

そんなことをしているうちに、本当に春がはやくきてしまいそう。

 

これはボヤボヤしては、いられませんね。