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ハイエースFUELゲージ修理

トヨタハイエース(KZH106)の燃料メーターが作動しないにて、入庫です。

 

メーター裏側の基盤を確認するために、メーター周りを取り外していきます。

あわせて、燃料ゲージの配線色の確認を行ないます。

ここでは、白カプラーの下側から2番目、黄色/赤 でした。

 

車両後部、燃料タンク上側の室内側に燃料センダユニットの交換のためのサービスホールがあります。

フタを開けてセンダユニットのカプラ内の配線色を確認します。

先に調べておいた 黄色/赤 の配線がありました。

ここに点検テスターをあてて、アースに落とします。

 

ゲージの針が上がりました。 ゲージ~センダユニット間の電源側は正常のようです。

ここまでの点検にて、センダユニット~車両配線のアース側に問題があると思われますので、

アース側配線を導通しているのか、サーキットテスターにて確認のところ、導通がありません。

どうやら、配線の腐食、接触不良、アースポイントの不良等の可能性のようです。

 

車両側の配線を確認する前に、このタイミングで先に点検しておくべきことがあります。

 

現在のメータゲージが示す数値が、現在の適正な燃料の量を示しているのか、

メータゲージが作動していても、その示す数値が本当のものかは、実際のタンク内の燃料の残量を目視にて確認、あわせてセンダユニットのFULL側、ENPTY側とメーターゲージが連動して正しい数値をしめすのかどうかを確認しなくてはいけません。

 

センダユニットをENPTY側にあわせてメーターゲージを確認すると、E側に下がりました。

先に、センダユニット側でアースに落としたときに、F側にあがったので、センダユニットとメータゲージの作動は正しいと確認できました。

 

あとは動作不良の原因である、車両側アース配線の不具合を調べていけば、何かわかりそうです。

予め、アースポイントの位置も調べて起きます。

 

車両後部、左クオーター下にある、配線格納ケースがありました。

ここからは、すべて目視確認にて調べていきます。

中を開けて調べても、異常はなさそうです。

 

そのまま車両内部に入っていっているようですので、こちらのケースも開けて配線のチェックです。

 

中から接続カプラーが出てきましたが一旦、手を休めセンダユニット側に接続しているサーキットテスターの導通を確認することに。 テスター接続のままにて、まだ導通はなし。

このタイミングでカプラーを動かすと、やはり、導通を知らせるテスターのブザーがなりました。

 

ん? 何のことを言っているのかですって?

先に燃料タンク上にあるセンダユニットの電源側に問題はないことは確認済みです。

そして、アースラインでの導通がないことも確認できています。

そのアースライン(センダユニットカプラ~車両側アースポイント)のどこかで

電気の流れが止まっているのです。

そして、配線を目視したのは、腐食しているのか、フレームと干渉して切れ掛かっていないかを知るためなのですが、一番可能性が高い場所が、接続カプラになるのです。

はずしてみないと、中の具合はわかりませんが、はずしてみても、目視で原因がわからない場合もあり、むしろそのほうが多いのです。

 

よって、カプラの場所をみつけても、すぐに触らずに、今この瞬間に導通があるのか、ないのかを確認してからようやくカプラをはずして点検します。

仮に、カプラ内での接触不良があれば、触っただけで導通が復帰することもあり、

今回のケースでも、それがあてはまったということなのです。

 

闇雲に配線をさわっていき、気がついたら電気が復帰していたら、

接触不良の場所が特定できなくなってしまいます。

 

カプラ内部での腐食は見当たらず、端子のあたりが悪くなっていたものと推測できます。

処置として、端子を起こしおいて、接点復活剤を添付、防水グリースを塗って、戻します。

 

カプラを揺さぶっても導通のままなので、ここで作業が完了です。

 

無事、メーターゲージは正常値を示しました。

 

配線点検はなかなか目でみても、わかるものではありません。

かといって闇雲にテスターをあててみるのも、効率がわるいものです。

対象の電装品の最初と最後のポイントから初め、配線ラインを絞りつつ、電気(信号)の流れる条件を考慮しながら、電気の流れを推測して作業を進めていくのが電装整備、配線修理の実際なのです。