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ハイエースヘッドライト修理

トヨタハイエース(KDH206)の社外ヘッドランプの右側が点灯しないとのことで

入庫頂きました。

 

車両向かって左側(運転席側)のバルカンLEDが点灯していないことが確認できました。

まずバンパーを取り外すところから、作業は始まります。

 

さっそく作業開始です。

バンパーを取り外したあと、ヘッドライトの裏側の配線の入出力を点検していきます。

 

問題点の切り分けは、ヘッドライト本体の不具合か、

車両側なのかを判別するところから始まります。

 

右側(助手席側)は点灯していますが、まだこの時点ではどちら側に

不具合があるのかわかりません。

 

というのは、通常ヘッドライトの配線は左右独立して引かれています。

これは、万一片側のヘッドライトが故障しても、もう片側が正常であれば点灯し続けることが

出来るように配線の設計がされているためで、

通常は配線もヒューズも左右独立して設置されています。

 

同時に右側(助手席側)も配線の外観を点検します。

 

こちら側は正常に点灯していますが、配線の外観上の問題があれば、

あわせて手直しするためです。

 

ヘッドライトの点灯しない原因はヘッドライト本体にあったようです。

 

ヘッドライト本体を取り外し、先に気になる部分を修正していきます。

配線上にエレクトロタップが使用されていました。

現状では問題ないのですが、これは後々のトラブルの元になりかねませんので、

すべて取り外し、直接ハンダにて結線しなおしていきます。

 

もちろんエレクトロタップがすべて悪いわけではありませんが、使い分けが必要です。

この場合、車両外側で常に水や埃にされされる場所のため、この場所には向きません。

 

エレクトロタップを取り外し、直接ハンダにて結線している様子。

これで、今後の不具合の可能性がひとつ少なくなります。

 

ところで、故障したヘッドライト本体は基本的には修理が出来ません。

ただ、無条件に出来ないというわけではなく、必要であれば単体での修理も可能ですが

それはそのときの状況とタイミングにて、お客様と相談して決めていきます。

 

今回は本体修理をすることはやめて、純正のヘッドライトに戻すことになりました。

 

純正に戻す場合、配線等もすべて戻していくのですが、

今回は今後、別な社外ヘッドライトの装着や、修理にて社外ヘッドライトを取り付ける

場合もあるため、純正の配線状態と社外の配線状態の2つを取出して、元に戻していきます。

 

あわせて、字光式フロントバンパーの配線も手直ししていきます。

配線がそのままでひかれていたので、コルゲートチューブにて養生し、まとめて行きます。

 

さて、純正のヘッドライトを戻す準備をしていきます。

この車両には、LEDバルブが装着されていましたので、

そのように装着し戻していきます。

 

LEDバルブ装着の様子。

 

ヘッドライトの仮付けにて、点灯試験を実施します。

無事、元に戻すことが出来ました。