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オデッセィ TVジャンパー取付

平成28年式、ホンダオデッセィ(RC2)にTVジャンパーの取付にて入庫です。

ご存知、TVジャンパーは自動車の走行中でも、TVやDVDの画像は表示され、カーナビの操作も使用できるようになる、汎用部品です。

 

ところで、このTVジャンパーの取付で苦労されるユーザー様は案外多いのではないでしょうか。

ディーラーや大手の自動車販売店や整備工場である場合、TVジャンパーの取付は通常おこなっていないようです。

 

それは道路交通法の規定によれば、

 第71条第5号の5 (運転者の遵守事項)
自動車または原動機付自転車(以下この号において「自動車等」という。)を運転する場合においては、当該自動車等が停止しているときを除き、携帯電話用装置、自動車電話用装置、その他の無線通話装置(その全部または一部を手で保持しなければ送信および受信のいずれをも行うことができないものに限る。)を通話(傷病者の救護または公共の安全の維持のため当該自動車等の走行中に緊急でやむを得ずに行うものを除く。)のために使用し、または当該自動車に取り付けられ若しくは持ち込まれた画像表示用装置(道路運送車両法第41条第16号若しくは第17号または第44条第11号に規定する装置であるものを除く。)に表示された画像を注視しないこと。

 

上記の条文より、「TV等(カーナビ画面も含む)に表示された、画像、映像を注視してはいけない」と規定され、映像をみながら運転するのはダメですよといっているのです。

 

当然といえば当然の話であり、運転しながらのTV注視は非常に危険なものですが、家族等の同乗者もまた、TVや映像を見たいと思っているものです。

 

現状では道路交通法の規定するところは、運転中はTVを注視してはダメとし、TVジャンパーなる装置を装着してはいけないとはいっていません。

 

結局のところ、メーカーやディーラー、大手販売店の安全を優先するという立場(当店がそれを無視しているというわけではありませんが)からすれば、自主規制にて取付をおこなわないとするものであり、また、技術的な面からも適合性の有無や、他の電装系統との兼ね合い等、難しいものがあり、これもまたその立場上無理もないところなのかもしれませんが、それによるユーザーの利便性が制限されるのもまた、困った問題と思います。

 

 危ない可能性のあるものはすべて法的に規制することが出来るなら、それはより安全になることを意味するのでしょうが、とても味気ない世の中になってしまうのもまた事実です。

実際のところ、自動車用品量販店や当店のような取付け店といった業者がTVジャンパーを扱っているのが現状です。

 もちろん、ユーザー様らには取付け後は運転に注意し、安全に運行いただくのが前提ではありますが。

 

 

さて、能書きはそれくらいにしておきまして、本題に入ります。

 

現行モデルのオデッセィ、かなりの大きさです。

そして、現在装着されているカーナビモデルは、ホンダメーカーオプション、インターナビ(VXM-164 VFI、ケンウッド製)です。

 

 

ホンダインターナビ、VXM-164 VFI に装着されるキットがこちら。

 

いわゆるTVジャンパーは、各メーカーからいろいろな種類の製品がだされています。 

目的としてはTVジャンパー機能そのものなのですが、付随する機能として

別スイッチによる制御式であったり、オート機能式であったりと車両によってまちまちです。

 

今回はシンプルに、最初からTV画像やナビ画面が表示されていればいいとのオーダーのため、部品もシンプルなものを当店にて用意、使用、取付をいたしました。

 

 

早速作業開始です。

 

まずは、オーディオ周りを取り外すことからはじめます。

TVジャンパーの取付作業自体は難易度は低いほうですが、部品を取りはずしていく作業がメインとなります。

 

そして、この時期、車内やダッシュパネルも冷えており、硬くなっているため、

細心の注意を払って、取り外すことが中心となります。

 

ちょっとでも気を抜くと、すぐに「パリン!」とパネルが割れてしまいます。

傷にも要注意です。(ここまで出来るようになるには、何台壊せばいいことやら)

 

そして案の定、見た目ほど簡単ではなく、取り外すのに時間をかけました。

 

 

カーナビ下側に細長いパネルが着いているため、そこを取り外すと奥側に2本の6mmボルトがありますので、そこを2本はずしていきます。

 

あとは、プラスチック製のツメで固定されているので、隙間を養生していきながら、取り外していきます。

 

ちなみにダッシュパネル上部にある、青とオレンジの工具で隙間を作っていくのですが、それはほんのちょっとだけで、少しでも隙間が出来れば、後は可能な限り、

「手」という工具で水平に引っこ抜いていきます。

パネルに傷が入るのを、最小限に抑えるため、万能な「手」をご用意ください。

 

 

ようやく苦労の末、オーディオ裏側にたどりつきました。

画像中央にある、灰色コネクターをオーディオ本体から抜き、間に割り込ませます。

 

 

配線を余分にはみ出さないように、純正ハーネスにくくりつけていきます。

 

 

無事、作業完了です。

TV画像もきれいに表示されています。

 

今回の作業はオーソドックスなパターンですが、車両やオーディオの種類によっては装着不可であったり、装着が出来ても他の機能が制限(たとえばカーナビ

自車位置が不正確になるとか)されたり、多少の改造が必要な場合や、部品そのものが高額になる場合もあり、ひとくくりに出来ないのがTVジャンパーですので、

注意が必要です。