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オデッセィ純正ナビモニター表示しない

平成18年式ホンダオデッセィ(RB2)の純正ナビモニターが表示しないとのことで入庫です。

キーONにてナビ操作パネルの現在地スイッチ等を押しても、何の表示なし。

オーディオでのラジオに切り替えても同じ状況、オーディオの音もでてこないことを確認します。

 

 

純正ナビの表示モニターはダッシュパネルの上部に装着されています。

 

 

ダッシュパネル下側にナビメインユニットが装着されています。

画面中央の操作パネルはナビ、オーディオのコントローラです。

 

 

早速点検の開始です。

まず、最初にやるべきことはヒューズボックス内のヒューズ点検になります。

もちろん、全部のヒューズを見なくてはなりません。

 

電源の有無の確認は必須であると同時に、どのヒューズ系統が関わってくるのか、

まったくもってわからないため、関係ないヒューズの点検は無駄に思えるかも知れませんが

場合によっては後々はまる原因になるからです。

 

また必要に応じて、エンジンルーム内や別に設置してあるヒューズボックスも点検していきます。

とにかく、出来るだけ早い段階ですべての電源ラインを上側から順に点検することが電装整備の王道です。

 

 

こちらはヒューズボックスのフタで、すべてイラストの表示がされています。

 

平成一ケタの時代以降、だんだんこのようなイラスト表記になってきているようですが、

これもなかなかわかりやすいというか、わかりにくいというか、

まぁ見てすぐわかるイラストならいいのですが、

(例えば、下側左より5個目のラジオとか、下側右のワイパーとか)

 

本の右側に i のマークはいったいなんなんでしょうか。

上の列の右から5個続けて記載されていますが、まったくもってわかりません。

他にもあっちこっち、同じマークが表記されています。

 

もちろん車両マニュアルをみれば、わかるようになっているのですが、それは手間に感じます。

まだ、アルファベットでACCとかDOOMとか書かれているほうが、すぐに把握できると思うのですが。

 

 

以前にも同じようなことを、お話したかも知れませんが、ここから 「静」 の動作に移行します。

車両の配線図とオーディオナビシステム構成の確認をし、点検ポイントを絞っていきます。

特に純正のシステムはオーディオやナビに関わらず、どの電装系統でも、出来るだけ早い段階で

配膳図の確認をしたほうがいいかと思います。

ヒューズの電源の確認と一緒で、どの系統がどのように関わってきているのか、

わかったものではありません。

 

たとえ、同じ年式の同じ車両であったとしても、装備によって配線がかわってくるので、

それがためにはまることも、過去にありました。

 

最近は特に、電源系統や信号線の他、多重通信(CANBUS通信、BCU制御等)の系統も増えてきて、

非常に神経を使いながら点検していかなければなりません。

 

しかしながら、全身全霊、神経をすり減らしている、このタイミングでお客様がきてしまったら、

「なんだ、アミダくじなんかやってて」

「まったくやる気のない店だな」

などと思われてしまいます。

 

 

こちらが問題の純正ナビモニター。

この部品が単体での不具合なのか、必要信号線がたりていないのか、

これからじっくりみていかなければなりません。

 

 

純正ナビモニターの設置裏にあるカプラー。

先に配線図で点検箇所を絞っておいたところを、順番に確認していきます。

 

この後、いろいろな場所を配線点検していくのですが、さすがに途中、余裕をなくしつつあり、

画像を記録する術を失ってしまいました。

 

 

センターユニットの裏側配線の様子。

 

点検を進めていくと、どこも異常がないように思われるくらい電源系統や信号線は来ているようでした。

点検すべき配線数が多いとは言え、あまりにも素直に入出力系統が確認できるので、

逆に疑心暗儀に陥り、本当にちゃんと点検できているのだろうかと思うほどでしたが、

試行錯誤の末、ようやく一筋の光が見えてきました。

 

それは、メインユニットからモニターへのラインで、電源系統とは別に動作系統といわれる電源ラインがあり、そこの入出力を調べたところ、やはり電源が現れておらず、

つまり、メインユニット入力があるも、モニターに対して出力していなかったということがわかりました。

 

 

モニター裏のカプラー。

ここに、先のセンターユニットとの通信ラインがあり、そこの信号の有無の確認をする。

 

 

配線図から先の系統を確認してみますと、センターユニットからモニター側へ電源系統とは別に

動作電源があり、ここの部分に電圧が現れないことでモニターが起動しなかったと思われます。

 

この電源も12V回路だったため、特別な点検方法も必要なく、無事確認がとれてホッとするところです。

もし配線図がない状態で電圧の有無を調べようとした場合、少なくとも1系統の電源とアースは確認できるので、場合によっては誤診する可能性が高いケースです。

 

ここが純正と社外の電装品の大きな違いで、純正品の場合、電源ラインは1つではなく、

その仕様によっては2つも3つもあるケースが見受けられます。

それは、車両メーカーや電装メーカーの設計とその車両に求められる信号等が、

ひとつひとつ違うからであり、場合によってはオプションの有無で構成が変わることも多々あり、

また必要電圧も違うことがあり、先入観ではなく、たとえ回り道をしてでも、

配線図や図面、構成を前もって事前確認し、どのように電気や信号が流れるのかを

じっくり精査してから取り組んだほうが、こと純正品にはいいようです。

 

ただ、配線図をみればすべての情報がわかるのかというと残念ながらそうではなく、

その配線系統をみて、電気の流れを想像し、判断していかなければならないので、

そうそう簡単にもいかないのですが、それがまた電装整備の難しさと楽しさでもあるのです。

 

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コメント: 1
  • #1

    こーき (木曜日, 16 8月 2018 12:24)

    結局どうすれば直るのでしょうか?