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セルシオ ナビ交換取付

平成15年式、トヨタセルシオ(UCF31)の社外カーナビ交換にて入庫です。

 

 

セルシオは、いまではレクサスブランドに移行してしまい、

このモデルはトヨタブランドでは最後のモデルとなってしまいましたが、

まだまだ存在感のある自動車です。

 

今回の作業は、以前カーナビの作動点検にて入庫頂いた自動車で、その際、別な製品と入替えするということで、改めて入庫頂いたものです。

 

いろいろとお客様で、カーナビを探していただいていたうち、同じ製品があったとのご連絡を頂き、

それなら本体の交換だけでいいですねということで始まっただったのですが…。

 

 

お持込頂いたカーナビは、パナソニック社製のCN-MW200D。

中古品ですが、なかなか程度のよさそうな製品です。

 

 

そして、ボンネットとトランクのダンパーの交換もあわせて承りました。

ダンパーのお客様にてご用意頂いたもので、当店に直送いただいたものです。

 

 

さっそく作業の開始です。

まず、カーナビ本体の取り外しから始めたのですが、

なんと、配線がぐしゃぐしゃです。

これはいけないということで、配線を1本づつ解きほどき、きれいにまとめていかなければなりません。

 

そして作業をしながら思い出したのですが、そういえば、一度カーナビの作動点検でこの配線の状態を

見ていたのですが、もう忘れていたのです。

相変わらず、ぽんすけですが、気を取り直して配線の修正を始めていきます。

 

 

純正のライブサウンドシステムに接続するための変換アダプターが装着されています。

ただでさえせまい収納スペースに、別ユニットがあるものだから、

配線は可能な限り、シンプルにまとめなければいけません。

 

また、エレクトロタップで配線を取り出している箇所もあるため、すべて作り直しです。

必要に応じて、ハンダ接続とギボシ接続をしていきます。

 

 

ようやく、配線がきれいにまとめ上げられました。

やはりここまでくるのに、結構かかるものですね。

 

さて、改めてカーナビ本体を収めるために、

改めて必要な配線を確認したところ、

バックカメラ入力がないようです。

 

あれ?たしかこの車両、バックカメラがついていたはずなんですが、

何度周辺を探しても映像信号ケーブルがありません。

 

よくよく見てみると、カーナビの入力カプラーにバック信号配線が接続されていません。

同じく、カーナビ側の映像入力端子には、キャップがかぶさっており、

もともと接続されていなかったようです。

 

 

そとに出て確かめてみたところ、トランク上部には、確かにバックカメラが装着されていました

 

 

ナビ本体側には、もともと接続されていた形跡もなく、必要信号線もきていないのは確認済みですが、

一体どうなっているのか、お客様に確認する前に、現状を確認するべく、トランクのパネルをとりはずして

配線状態を確認することにします。

 

どうやら、現状装着されているカメラはワイヤレス式のようです。

ならば、カーナビ本体の周辺にも、受信機があるはずなのですが、

何度見てもそのような形跡はありませんでした。

 

 

改めてお客様に、現状を説明し確認したところ、この自動車はまだ購入したばかりで、

その時点でカーナビが作動しなっかったとのこと。

それならば、バックカメラが作動していたかどうかももちろんわかるはずもありません。

 

お客様と相談し、バックカメラも新規にて、交換取付するすることになりました。

急遽、お客様で新しいバックカメラをご用意頂き、再び作業の開始です。

 

 

カーナビ本体だけの作業から、バックカメラの取付も実施することに。

しかしながら、この車両、配線を中に通すのが大変ってものではありません。

配線を通すことが仕事といってもいいくらいです。

 

写真はトランク内の様子。トランク内全体がパネルでおおわれていて、

片側の一枚だけめくってなどとは簡単にいきません。

 

やはり高級車は作りが違います。

ある程度の部分はとりはずしていかなければ、側面パネルも外れてきませんので、

覚悟して、必要なものはすべてとりはずしていきます。

 

 

 

 

左側上部に丸いメクラセンがありました。

どうやら、ここから配線が中に入っているようです。

 

 

リアシートも取り外していかなければなりません。

こうなったらとことんやっていきます。

電動シートを取り外し、背もたれの部分も思い切ってはずしていきます。

 

 

トランク内のメクラセンより、配線を通すための配線通しを差し込んでいきます。

 

 

ようやく配線を室内側に通すことができました。

これで、なんとか山をこえることが出来ました。

後は、配線を車両前方へとひいていき、カーナビの裏側までひいていきます。

 

 

前もってきれいに配線を修正しておいたので、思いのほかカーナビをきれいにまとめることが出来ました。

作動試験をして、カーナビとバックカメラの取付は無事完了です。

 

 

最後にボンネットとトランクのダンパーの交換です。

それぞれ、左右を交換します。

写真はトランクのダンパーの交換後の様子。

 

ダンパーが古くなると、トランクやボンネットの重みに耐えられずに、

いきなりおりてくるので、非常に危険です。

 

実際、カーナビの取付の最中、いきなりトランが下りてきて、はさまれてしまい、事なきを得ましたが、

これで、もういきなりおりてくることはありません。

 

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コメント: 1
  • #1

    さかもと (土曜日, 06 7月 2019 07:23)

    尊敬します。
    お客様の為に苦労していますね。