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レボーグ 追加スポーツメーター加工取付

平成26年式、スバルレボーグ(VMG)に追加スポーツメーターの加工、取付にて入庫です。

メーターの種類は、ブースト計、油圧計、油温計の3つです。

 

 

レボーグはかっこいいですね。

とてもピカピカで、個人的にも好きな自動車です。

 

 

今回のオーダーは、追加スポーツメーターの加工、取り付け。

製品はオートゲージ / Auto gauge  のブースト計、油圧計、油温計の3種類、

お客様にてご用意、お持込頂いた製品を装着します。

 

 

オイルフイルター設置部分に装着する、オイルブロックは当店にて用意したものです。

ところで、この車両はオイルエレメントの設置部分が、やや特殊な形状をしているので、

スバル車の専用部品として用意しました。

 

どう特殊なのかといいますと、それは後ほどご説明いたします。

 

 

メーターの取付場所として、お客様よりご指定頂いたコンソールの空きスペースです。

(画像中央、エアコン操作パネルの下側にあいたポケット部分)

ここに3連メーターとして装着することになりました。

 

 

さっそく取付の開始です。

今回はパネルの加工に時間がかかりそうですが、

じっくりと作業を行っていきます。

 

まずは、センターパネルの取り外しを行い、取り付けするコンソール部分を取り出します。

 

 

お客様との打ち合わせのときにおおかた、メーター等の寸法あわせをしていますので、

横並びに3個のメーターが連なるのはわかっていましたが、

出来栄えや細かいところでの寸法等は、実際やってみないとわかりません。

 

そのため、正確な寸法出しを行い、型紙を作成するところから始めます。

 

 

正確な型紙を作成するためには、最初におおまかな形状で作り、

細かいところ(特に今回は上下での寸法が違う台形のため)はあとから張り合わせてから、

もう一枚正しい型紙を作ります。

 

 

出来上がった型紙をコンソールパネルに張り合わせて、

微調整を行ないながら、正規の型紙を作成します。

 

加工作業では、型紙等のベースがすべてで、今回の作業の山場でもありますので、

細心の注意を払い、時間をかけながら、作業を進めます。

 

 

もととなるパネルの型紙が出来上がったら、メーターの位置決めを行います。

この作業も加工の要となるので、じっくりと作成します。

 

最初に方眼紙で同寸法のものを作り、そこにメーター形状の寸法に合わせた穴を開けます。

 

 

方眼紙で書き上げたメーター位置を、型紙にも記してから、穴あけを行います。

ここまでの作業でかなりの時間を費やしていますが、

加工作業の要であり、ここの出来不出来で決まるため、じっくり行ないます。

 

 

型紙上に実物のメーターを取り付けて、コンソールに固定してみます。

どうにか形になったようなので、このベースでこの先の作業を進めていくことにします。

 

 

さて、型紙の作成が終わったところで、オイルブロックの取付を先に行ないます。

 

先にお伝えした、少し特殊な形状であるというのは、

写真で見ての通りですが、オイルフイルxターの周りにツバがあり、

オイルフイルターをのせるお皿のようになっています。

エンジン上部に設置されているため、オイルがこぼれないように設計されているのでしょうが、

オイルブロックがこのお皿の中に入り込むようにならなければならないため、

このエンジンの専用品となるのです。

 

 

このように、お皿の上に乗っかり、ツバ上にセンサー等の差込穴がくるようになりますので、

その分、ブロック自体の厚みがあります。

 

そしてもうひとつ危惧していたことがあり、

それは、オートゲージのオイルプレッシャーセンサーは少し大きいため、

オイル皿のツバに引っかかって、センサーが取付できない可能性もありましたが、

なんとか、ツバをかわしてプレッシャーセンサーが取付できました。

 

 

型紙をパネルにあてがって、印をつけて、レーザー加工にて、無事穴があきました。

 

 

 

実車にて設置の確認を行ないます。

寸法もぴったり、これで装着することにします。

 

これで山を越えることができましたが、まだまだやることが残っています。

 

 

コンソールに装着、固定してからは、配線作業に移ります。

付属のケーブルは短く、コンソールの取り外しが容易に出来るように、

配線の延長と、カプラー加工をしなければいけません。

 

 

配線は1本1本ずつ、ハンダにて延長していきます。

根気のいる作業ですので、集中力を高めて作業を続行します。

 

 

細かい作業も終え、ようやく作動試験を行ないます。

いつもながら、電源を投入する瞬間は、ハラハラします。

 

確実に作業を行なっているから、なんともないはずなのですが、

そうは言っても、電気を扱っている以上、何が起こるかわかったものではありませんので、

やはり確認がとれるまでは心配です。

 

結果、無事、3個とも正常に作動してくれました。

 確認がとれましたので、後は仕上げに配線の長さを決め、コンソールを収めるだけです。

ようやくここまでくることが出来ました。

後もう少し、がんばれ!

 

 

3連メーターの装着、完成の様子。

当初の構想通りに出来上がりました。

 

左側から、ブースト計、油圧計、油温計の順に並んでいます。

 

 

夜間での様子。

とても明るく、存在感が出ています。

 

この車両の内装イルミネーションは青を基調としており、

それにあわせて、常時青色の照明になっています。

 

 

空調パネルやフットランプのイルミネーションと、

バランスの取れた配色になっていますね。

 

当店では、電装品やその他、自動車用品、部品等の取付を主としていますが、

それに伴うハーネスやパネル、取り付け面の加工等も得意としておりますので、

どのようなことでも、ご相談ください。