平成21年式 スズキワゴンR(MH23S)にカーナビの取付にて入庫です。
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この型のワゴンRは約9年前のモデルですが、いまだに人気のある自動車ですね。
ボディ色もパールホワイトでとてもきれいな自動車です。
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取付するカーナビは、輸入製品のモデル。
お客様にてご用意いただき、お持込頂いたものです。
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他、カーナビの付属品として4ch式フイルムアンテナにアンテナハーネス、GPSアンテナ、
SDカード等の細かい部品も用意されています。
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オーディオ用専用ハーネスは、当店にてご用意したものです。
左側の製品は映像信号用のRCAピンケーブルで、バックカメラ用のものです。
今回は、取付はないのですが、近いうちバックカメラを増設の予定とのことで、
先に、カーナビ本体に接続しておき、配線等も出しておくオーダーになりました。
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そして忘れてはいけないのが、カーナビ等の社外オーディオに交換する際の、
純正オーディオパネルです。
今回はちゃんと忘れずに、用意しておきました。
いつものパターンなら、取付を始めてから、「あっ!」 という、
お決まりのパターンだったのですが、今回はちゃんと学習することができました。
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ところでもうひとつの付属部品があり、
カーナビ本体へUSBにて入力するハーネスなのですが、
カーナビ本体側への接続の形状が違うものがはいっていたのです。
(写真上側が製品付属のUSBケーブルで、下側が当店にて用意したもの)
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どう形状が違うのかというと、
左側が付属品のUSBケーブルで右側が用意したUSBケーブル。
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このように本体裏側の接続端子につながります。
それにしても、接続できないケーブルが付属品とは、困りものです。
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なにはさておき、さっそく取付の開始です。
この車両は、純正オーディオがすっぽり入っていて、取り出すのに多少のひと苦労があります。
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どうしても、隙間に道具をいれていかなければなりませんので、
これでもかというくらいに、養生してコンソール周辺をまとめていきます。
まずは、天板がペロっとはずれてきますので、そこから取り外していき、
タッピングビスが3本あるので、それをはずしていき、あとは引っ張り出していきます。
ここら辺での作業は、道具を使うのは最小にしておき、極力、手で取り外していきます。
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ここまでの下準備を終えて、本格的に取付作業に入ります。
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カーナビ取付の作業の順番としましては、先にコンソール周辺を取り外していき、
アンテナフイルムを貼り付けるために、ピラーとグローブボックス周辺も取り外していきます。
最初にアンテナ周辺をきめてから、ハーネス関連の作業にはいるのです。
このときに一緒にGPSアンテナ設置していきます。
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付属のアンテナの配線が極端に短かったために、運転席側のピラーも取り外していき、
左右から配線を渡して、カーナビまでもっていくことにしました。
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さて、アンテナまわりの作業が終わったところで、
ハーネス系統の作業にはいりますが、ちょっと困ったことがありました。
写真の青色配線はオートアンテナやパワーコントロール用
(カーナビ等の電源を入れると、電源電圧が出てきて、外部の機器を作動させるためのもの。
主に外部アンプやアンテナブースター等の電源になるもの)で、
ギボシはメス側になっていなければならません。
ところが、付属の配線の先にはオス側のギボシがカシメてありました。
当然、社外用のオーディオハーネス側はオス側になっているので、
そのままでは接続ができないのです。
ここでは、メス側ギボシに圧着しなおして、接続することとしましたが…
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もしやと思い、スピーカー配線も見てみたところ、
やはり逆にギボシが圧着されていました。
このまま接続してしまうと、スピーカーの極性が逆になってしまい、位相が崩れてしまいます。
付属のハーネス側のスピーカー配線を全部、正常のものに変更していくことにします。
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プラス側配線には、メス端子、
マイナス側(通常黒線が入っている)には、オス端子にすることで、
きちんと接続ができるようになります。
それにしても、輸入製品には何らかのアクシデントはつきものですので、注意が必要です。
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さて、今回は別作業として、バックカメラの増設用に各種電源を取り出ししておくオーダーのため、
ここから必要線を取り出していきます。
たいがいは、バック信号と、アースだけでいいのですが、
どのようなタイプのカメラが購入されるのかわからないため、
ACC線も用意しておくことにします。
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それでは、カーナビ本体のパネルの固定作業に入ります。
既存のパネルから、ハザードスイッチを入替えします。
そして、カーナビ本体に純正ステーを取付ければ、パネルが装着できるのですが…
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なんと、カーナビの正面が、パネルにあたってしまい、そのまま入っていきません。
やはりというか、やっぱりというか、加工が必要になってしまいました。
輸入製品では、国産タイプの2DIN規格と寸法が違うことが多いのですが、
しばらく輸入製品を取付していなかったので、油断してしまいました。
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そうとなれば、パネルを養生していき、加工の準備をします。
キズ等がはいってしまっては、100年目なので、徹底的に包み込みます。
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パネルの枠部分を、裏側から均等に削っていけば、輸入製品でも装着ができるはずです。
この加工作業は、以外と時間がかかるものです。
均等に少しづつ削っていき、エアブローしてから、
カーナビ本体とステーにあわせて確認しなければなりません。
それを何回も繰り返していきながらの、コツコツ作業なのです。
このハイテクでデジタルなご時世のところ、
遠く都会のビルの中では、パソコンを駆使して、颯爽と仕事をしているであろう時に、
ヤスリとペーパーで、チマチマとパネルを削っている作業はきわめてアナログ的ですが、
当店では、ゆっくりと時間が流れております。
ところで、ヤスリがけとか、ペーパーがけが、実は大好きで、
塗装屋になって、パテとぎを専門にやったほうがいいんじゃないかというくらい好きなのですが、
かつて、本職に弟子にしてもらおうと思ったら、 「 センスねぇからダメだ! 」 といわれてしまいました。
無心になってひたすら磨きつづけるのです。
特に木製品等のペーパーがけはたまりません。
何も考えず、または何かを考えながら、
手の感触を頼りに、オートマチックに磨くことで、夢を見、現実逃避ができるのです。
ですが、このような削り加工作業は、邪念を入れずに集中してやらないと、
削りすぎてしまったり、デコボコになってしまったりとなり、
その瞬間、ゲームオーバーになってしまうので、
現実逃避などできたものではありません。
超現実の厳しい世界であります。
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よけいな話をしてしまいました。
無事、きれいにぴったりと削り落とすことができました。
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山を越えましたので、次にバックカメラの拡張用ハーネスを新設していきます。
あわせて、USBケーブルも引き出していきます。
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ひととおりの配線接続等を終え、カーナビ本体を設置していきます。
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カーナビ本体の仮付けにて設置、ここで作動確認にはいります。
TVの設定から写り具合、ラジオ設定と音の出具合、
カーナビの現在地表示確認等、見るべきものは多岐にわたりますが、
設定に思いのほか、時間がかかってしまいましたが、大丈夫そうですので、
取り外した部品等の組み付けと配線の処理を行い、作業の完了となります。
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作動確認の実施を兼ねて、室内の美装と洗車ののち、
当店のお花部長に完了の承認を得て、納車準備が完了です。
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野副正 (木曜日, 05 3月 2020)
作業工程の勘所と退屈させないトーク
いいアップを見させていただきました
お疲れ様でした。
e-arts (木曜日, 05 3月 2020 20:43)
野副様、このたびはコメントをいただきまして、ありがとうございました。
すでに2年前の作業のものでしたが、改めて、作業ブログを見て、
当時の作業の風景がよみがえってきました。
そうですね、この作業は輸入製品だったので、
細かいところでの苦労があったのを思い出しました。
それでも、コツコツとやっていかなければなりませんが、
それは今でも変わっておりません。
今後も当店の作業ブログにご期待ください。