· 

パジェロ ソニックスタート、カーナビ取付

平成18年式 三菱パジェロ(V87W)にプッシュスタート、スマートキーシステムと

カーナビの取付にて入庫です。

 

プッシュスタートとは、キーでエンジンを始動するものを、プッシュ式にするもので、

スマートキーシステムとは、自動車に近づくとアンロックされ、離れるとロックされるものです。

このようなシステムを後からの装着が可能な用品です。

 

 

パジェロはとてもかっこいい自動車です。

RV車でありながら、オンロードにも似合うのではないでしょうか。

ボディもブラックでピカピカです。

 

ところで、最近、どうもブラックのボディ色の入庫が多いのは、気のせいでしょうか。

それはさておき、今回はかなりのボリュームがあるので、先を急ぎます。

 

 

取付する製品は青色の箱がプッシュスタート、コムエンタープライズ社製品で、製品名ソニックスタートです。

右の緑色の箱が、同社製品のスマートモジュールキット、茶色の小箱がイモビライザー対応の

キットで、イモビライザー車両には、必須の製品になります。

その左側の袋に入っているのが、プッシュスタート本体です。

 

 

もう少し詳しくみて見ましょう。

ソニックスタート一式になります。

黒い小箱がメインユニット、上の黒いのが、アンサーバックホーンです。

キーレスのときに、キュキュッ!と鳴る、あれですね。

 

そしてハーネスが一式、結構な数のハーネスですね。

 

 

プッシュスタートボタン本体。

コムエンタープライズ社では、このスイッチは別売りなので、

ソニックスタート本体の他、一緒に購入する必要があります。

 

このプッシュスイッチも、種類がいくつかあるようですので、

ご興味のあるかたは、詳細はコムエンタープライズ社のHPをご覧ください。

 

 

イモビライザー対応の取付キットです。

イモビライザーとは、鍵に固有のIDを持たせて、車両側と鍵のIDが一致したときにのみ、

エンジンが始動するシステムです。

 

よって、合鍵だけでは、エンジンがかえられない仕組みで、

自動車メーカーとしての防犯対策の一種なわけです。

 

これが遠隔操作にてエンジンを掛けるとき、エンジンスターターや

今回のプッシュスタートといった用品を装着する際は、それを解除する必要があるわけです。

そのシステムもいろいろなものがありますが、今回のキットは直接キーを読み込む仕様の製品になります。

 

 

スマートモジュールキット本体。

アンテナ4本とリモコン、メインユニットの構成です。

こちらは、直接ソニックスタート本体と接続されるものになります。

 

 

今回取付するカーナビは、アルパイン社製品です。

製品名、ビック11シリーズで、モニター画面が11インチの大きなサイズのものです。

実際、かなり大きい画面でした。

 

 

それに付属するハーネスや取付ステー等、もう見ただけでわけが分からなくなります。

 

 

バックカメラも取付です。

もともと純正のカメラがあったのですが、一式交換することになりました。

 

 

別途、USB、HDMI接続の取り出し口も装着します。

 

 

最近の自動車に、社外オーディオを取り付けする際は、純正部品の取付キットが必要な場合が多くなって着ています。 こちらは三菱純正のオーディオパネルです。

 

 

最後に、オーディオ変換カプラーです。

使用した製品は、ビートソニック社製品で、

いわゆる、純正オーディオシステムから社外に変更する際に必要になるものです。

 

通常、オーディオ変換カプラーは、、純正アンプが装着されているタイプだと、

カプラーの互換性はなく、システムそのものが違うため、対応した専用の変換キットが必要になるのです。

 

ビートソニック社では、そのような純正オーディオシステムを社外メインユニットに交換しても、

純正アンプや配線等をそのまま使用するjことのできるキットを数多く用意しているメーカーです。

 

 

さっそく取付の開始です。

なにはなくとも、取り外すところの養生から始めます。

 

 

結構、大掛かりになってしまいました。

オーディオ部分だけ、ペロッと外れてくるかと思いきや、ここまでになるとは。

まあ、逆に作業しやすくて、このほうがいいのかもしれません。

 

 

必要部分を取り外していったら、取り付け製品の準備です。

まずはアンテナの貼り付けから始めます。

 

 

もう、いきなりついてしまいました。

いえいえ、ここまでくるに、結構な思考錯誤があったのです。

通常のアンテナに対して、アルパインのこの製品、

アンテナの仕様が少し違っていました。

 

形状や貼り付け方まで、ちょっと勝手が違ったため、少し手間取ってしまったのです。

それとも、仕事が遅いだけなのでしょうかね。

 

アンテナフイルムの貼り付けの様子。丸ステッカー下に見えるのが、TV用アンテナ。

ステッカーの右側がGPSアンテナです。

 

箱から取り出して、部品のチェックをしていたところ、GPSアンテナがなく、

不良品だの、欠陥だのさんざん騒いだ挙句に、TVアンテナと一緒に梱包されており、

あれっ?という感じで、問題が解決したのでした。

 

こういうことばかりやっているから、時間ばかりがかかってしまうのでしょうかね。

 

 

アンテナを貼り付けただけなのに、もう疲れてしまいました。

とりあえず、休憩することにします。

 

おやつは不二家のペコちゃん飴とコーヒーです。

 

 

気を取り直して、作業開始したところ、スマートキーのアンテナに気が付きました。

あっと思いながら、すぐさま貼り付けすることに。

 

さっき、フロントウインドウ側に、カーナビやTVのアンテナを貼り付けていたのに、

もう忘れてしまっていたのです。

 

アンテナは4本、フロント側とリア側に貼り付けしていきます。

 

 

アンテナ関連が終わったところで、バックカメラの交換に入ります。

まずは、純正カメラを取り外してかた、新しいものに入替えていくのです。

写真はリアゲート部、スペアタイヤ格納のラック部分です。

真ん中の四角くあいたところに、純正カメラが入っていたもので、

ここのスペースをそのまま流用します。

 

 

リアゲートの内装パネルをはずしていきます。

 

 

取り外した、純正のカメラ。

これと、アルパイン製のカメラと入替えて取付します。

 

 

カメラステーは純正と付属ものでは、サイズが違うので、

現物あわせにて、位置を決めていきます。

 

 

ここで問題が起きました。

なんと、バックカメラの配線(メインユニット~バックカメラ間)が付属ではなく、

別売りだったのです。

 

あわてて調べたら、取付説明書に、ちゃんと別売りと記載があり、

急遽手配し、事なきを得ましたが、これはあんまりですね。

なぜ別売りなのか、真意がわかりません。

絶対、使用する部品なのですから。

 

最近、他のメーカーも含めて、このようなケースが多く感じられますので、

これはかなりの注意が必要ですね。

 

 

気を取り直して、配線を通していきます。

写真は、ドアと車両の間のジャバラ部分です。

 

 

一旦、車両側のカプラーを取り外し、中にカメラの配線を入れていきます。

 

 

大方、後方部分での作業を終え、天井部分に配線を通し、運転席ピラーから下へ配線を下げていきます。

今回は通す配線数が多く、フロアー下よりは、上側に通したほうがよかったようです。

 

 

同時進行で、メインユニットの準備を行ないます。

 

 

さらに同時進行にて、センターボックスを取り外し、USBソケットを設置する準備をしていきます。

実は、写真のように、いかにもメクラセンのようになっていて、小さいマイナスドライバーかなんかで

こじれば、スポンッと外れてきそうですが、ただ切れ目がはいっているだけrなのです。

 

このような場合、もうセンターボックスをまるごと取り外していくよりありません。

なんか、以前もこのようなことがあったような気もするのですが。

 

 

センターボックスの下側より、内部を見てみると、

大きさのわりに、スペースがせまいですね。

 

 

ソケットの設置位置を決めて、穴あけ加工を実施、うまく固定できそうです。

 

 

そろそろ、ソニックスタートも取付しなければなりません。

まだ、カーナビも完全に終わっていないのだけれでも、同時進行にて、作業を進めていきます。

 

運転席下側より、必要信号線を取り出ししていきます。

 

 

ドアロックの取り出し場所は、やはりというか、やっぱりというか、

ドアスイッチから直接取り出すようです。

 

こうなりゃ、もうやるしかありません。

ひるむことなく、どんどん作業を進めていきます。

もちろん、配線は、ドア~車両間のジャバラ内に収めていきます。

 

 

配線ばかりみているので、そろそろめまいがしてきましたが、

ここで弱っていてはいけませんので、

がむしゃらに、配線を調べていきます。

 

 

また、もどって、カーナビの設置を進めます。

ここでは、一旦仮付けにて、モニターも設置、

作動試験を行ないます。

 

無事作動確認が取れました。

よかった!

 

 

それでは、また本体を取り外し、配線をまとめていいきます。

収めるスペースが意外と狭いので、きれいにまとめないと、

本体が設置できません。

ここは、丁寧にやらねばならないところです。

 

 

また、ソニックスタートのもどり、作業を進めていきます。

一通り、配線等を接続したので、作動点検を実施します。

プッシュボタンでのエンジン始動ができるのか、

スマートキーシステムが正常に作動するのか、確認していきます。

 

結果、無事作動が確認できました。

これで安心して、復元作業にはいれますが、

それにしても、この配線のボリュームです。

毎回、いろんな電装品の取付をしていますが、

いつもめまいをしながら配線をまとめているのです。

 

そして、この作業は慎重に配線をまとめ、本体の設置を行ないます。

見えない部分ではありますが、省略してはいけない部分なのです。

 

 

なんとか、きれいに収めることができました。

結構しんどい作業です。

 

 

バックカメラの設置の様子。

純正スペースにきれいに収まりましたね。

 

 

ソニックスタートのプッシュボタンも、きれいに収めることができました。

使いかってもよさそうです。

 

 

カーナビもきれいに収めることができました。

最終試験を終えて、無事一連の作業が完了です。

今回は作業点数がかなりあり、また同時進行にて、作業をすすめなくてはならなかったため、

やや大変なものがありましたが、お客様には大変よろこんでいただけました。

 

それにしても、カーナビのモニターはかなり大きいですね。

画像もとてもきれいなものでした。

 

 

再度、作動試験を行いながら、室内清掃と外装の洗車を終え、

お花部長にお伺いし、無事完了の承認をもらいました。

あとは、お客様がくるのを待つだけです。