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ベンツGL550 フォグランプ取付

06年式 メルセデスベンツGL550(X164) にフォグランプの取り付けにて入庫です。

フォグランプ本体を、バンパー内に取付するものですが、とくに取付キットなるものもなく、

やってみないとどうなるのかわからないという、取付作業でした。

 

作業内容としては、バンパー左右下側に、通風ダクトのようにグリル状になっており、

純正のディライト内蔵LEDフォグが細長に設置されています。

そしてバンパー裏側は、ベンツ特有のアルミ製メンバーが左右にわたさっており、

うまくかわさないと、フォグランプの裏側の奥行き分があたってしまう可能性もあるのです。

 

依頼内容の目的としては、現状のライトでは、とても暗く、追加でライトを増やしていかないと、

求める光量が達成しないというもので、困っているということでしたので、

ならばやってみましょうか、ということで、承った作業です。 

 

あわせて、ヘッドランプも純正HIDから、社外のHID、55Wに変更です。

さて、どのようになるのでしょうか、お楽しみです。

 

 

メルセデスベンツGL550、シリーズ中、最上級SUVという位置づけの自動車です。

確かに、いわゆるベンツの質感がそのままRVの自動車になった感じで、とても快適な自動車です。

 

 

今回の作業に使用する部品等は、すべてお客様にて仕様や適合等を調べて、

当店に持ち込み頂いたものです。

 

予めメールや電話、実際何度かご来店頂き、相談しながら部品の手配をお願いしたものですが、

お客様も的確に段取りしていただいたのです。

 

写真は、プロジェクタータイプのフォグランプが4個、うち、黄色が2個で、バルブはLEDです。

これを、バンパーに埋め込もうというわけです。

 

 

なにはともかく、バンパーをはずさなくては始まりませんので、チャッチャとはずしてしまいます。

 

 

写真でみたように、中央部分にアルミ製のメインメンバーが左右にわたっています。

この部分をかわし、ヘッドライト下側の空いているスペースにフォグランプが設置できるように

バンパーを加工しなければなりません。

 

もちろん、予め、採寸等はしていますが、うまくバンパーのグリル部分と重なってくれるかどうかは、

やってみなくてはわからない部分がありますが、ある程度以上の根拠がとれれば、実行に移します。

 

ところで、このような外装まわりの、電装品の取付に伴う加工作業には、

いろいろなやり方がありますが、そこは、お客様と相談して決めています。

 

具体的には、穴を開けて、電装品(ここではフォグランプ)を設置だけできればいい場合は、

最低限の穴あけ加工とそれに伴う穴空き周辺処理を行なうもの。

 

バンパー本体を部分的にでも、作り直す場合、例えば、メッシュ部分を全部、

アルミをベースに作り変えて、バンパーに埋め込んでいきます。

ここまでの加工なら、塗装作業等は必要ありませんが、

場合によっては、提携先の塗装工場に持ち込み、塗装を施すといったこともあります。

 

いずれも時間と費用がかかるものなので、お客様がどこまでの完成度を求めているのか、

じっくり聞き出しておこなうものなのです。

 

今回のオーダーでは、それほどのレベルは求めなく、実用上の明るさを確保することが、

最大の目的であり、細かいところのできばえは気にされないということでした。

 

 

バンパー右側の様子。

純正フオグランプが横長に設置されていました。

これを取り外してしまい、上側のほうに丸穴をあけることにします。

 

 

バンパー左側の様子。

もう、ホルソーで穴をあけてしまいました。

 

 

それでも、フォグランプのステーが入りきらないので、ベルトサンダーや紙ヤスリ等で、

少しずつ穴のサイズを大きくしていくことにします。

 

 

作業風景の様子。

ベルトサンダーは重宝します。

 

フォグランプ本体をあわせながら、穴のサイズを確認していき、作業を進めていきます。

なんとかいい具合になってきました。

 

ところで、写真にはありませんですが、長めのステンレスボルトで、ステーを固定し、

必要に応じてフォグランプの向きを調できるように設置しました。

 

 

いきなり完成です。

内側に黄色フォグ、外側に白色です。

ここまでくるのに時間もかかっていますが、

記録をとるのをはぶいてしまいました。

 

どのくらい苦労したのかというと、それは、どうか察していただけますように。

 

 

思いのほか、いいできばえになりました。

フォグの光軸もちょうどよく合わせられ、とても明るくなりました。

お客様もとてもよろこんでいただき、これで安心して夜間での走行ができるとおっしゃってくれましたので、

無事、作業の完了となりました。