平成17年式 スズキラパン（ＨＥ21Ｓ）に ターボタイマーの取付にて入庫です。
ターボタイマーはおなじみの製品ですが、たしかにターボ付き車両には、必須のアイテムともいえますね。
というのは、ターボ本体が非常に高熱にさらされ、それを冷却するのが、エンジンオイルの循環によってなされるため、エンジンを止めてしまうとオイルによる循環も絶たれてしまうので、結果、冷却されずに（もちろん、自然冷却はなされますが、場合によっては追いつかない）、ターボ本体に負荷がかかり、
焼きついてしまう場合があるためです。
多少の待ち乗り程度ならば、いいのかも知れませんが、
やはり、ターボ車両には、あるべき製品であると思います。
もちろん、ラパンにもターボ車両の設定があります。
特別、スポーツ車両でなくても、ターボがついている自動車には、やはりあったほうがいいアイテムです。
そして、ラパンは人気車種ですね。
当店でも、いろいろな用品の取付にて、すでに多数、入庫しています。
お客様にて、お持込いただいた製品は、
永井電子工業社製 ＦＵＬＬ ＡＵＴＯ ＴＩＭＥＲ 4754、
この製品は、オート制御で、走行時間から、タイマー作動時間を決めてくれるものです。
そして、付属品として、車種別専用ハーネスです。
あわせて、ペダルカバーの取付も承りました。
こちらは、スズキ純正の製品で、フットレストはジムニー用のものです。
こちらは、取付時、多少の加工が必要なようです。
さっそく、取付の開始です。
まずは、車速信号の取り出しからです。
この製品は、オート制御のため、車速信号を必要としているようですので、
まずは、信号線の取り出しから作業の始まりです。
ラパンの場合、エンジンルーム内にエンジンコントローラーが装着されていますので、
そこから配線を引き出していきます。
エンジンコントローラーには、大きなカプラーが2個、差さっていますが、
ねずみ色のカプラーの写真で見るところの、紫線が車速パルスの取り出しになります。
その配線から、ハンダにて結線し、車両室内へ引き込んでいく作業になります。
エンジンルームと室内へ、メインハーネスが通っていますので、そのグロメットから、
配線を引き込みしていきます。
取り出した配線は、コルゲートチューブで、養生し、耐久性を確保します。
ターボタイマー本体の設置の様子。
車速信号の取り出しの他、任意でパーキング信号の取り出しも必要ですが、
これは、パーキングブレーキをひいていなければ、タイマーが作動しないようにするためのもので、
人によっては、ＡＴ車両の場合、パーキングブレーキを使わない方もいますので、
確認にて、接続の有無を決めます。
今回は、パーキングブレーキを使用しないお客様のため、こちらの配線はしないことになりました。
後は、専用ハーネスのため、カプラーオンで、配線をまとめていきます。
一通りの配線作業を終えたところで、ペダルのカバーの取付に入ります。
これ、意外と装着が大変なのってご存知ですか。
というのは、足元部分での取り付けになるので、
簡単にはずれてはいけないため、がっちり固定する必要があります。
そのやりかたとしては、それぞれのペダルに穴開けを施し、
ボルト、またはリベットで固定していきます。
写真では、ペダルカバーを仮置きして、位置を決め、穴を開ける場所を記している様子。
このあと、電池ドリルで、穴あけ加工をします。
これが、結構大変な作業になります。
裏側を見ながら、正確な位置を決めて、
横ずれしないようにしながら穴あけするところが、
メインの仕事になります。
アクセルペダルとブレーキペダルの装着が終わったところで、
フットレストの取付に入ります。
こちらは、別車種（ジムニー）用のため、
穴あけ位置を見極める必要があります。
幸い、フットレスト本体が脱着できたので、丸ごと取り外して、
寸法等をあてがっていきます。
付属の部品を使って、開けた穴の部分に、樹脂製のスペーサーを装着します。
あわせて、もう一箇所の穴あけ場所を決めて、穴あけします。
ターボタイマー本体の設置の様子。
ハンドルコラム下側での設置。
ここは、お客様にて指定いただいたところですが、
実際のところ、ハーネスが短くて、ほぼ、設置場所の周辺でしか、固定ができそうにありませんでした。
全体の様子。
きれいに収まりましたね。
ペダルカバーも、装着することで、とても引き締まってみえますね。
なかなかかっこよくなりましたよ。
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