現行モデルのダイハツキャスト(LA260S)の装着されている、
ドライブレコーダーの配線修理にて入庫です。
この自動車は、ドライブレコーダーが、フロント側とリア側に装着されているのですが、
リア側の配線がすっぽり断線していました。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i880b51eec5a95f51/version/1536468814/image.jpg)
さすが現行モデルの自動車、ピカピカです。
ボディ色も、きれいなブルーですね。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i77805bb0e30f5142/version/1536468869/image.jpg)
配線を確認してみたところ、確かにスパッと、断線しています。
配線の中の本数を見てみると、通常配線が4本、同軸配線が1本に、
それらを覆うようにアルミシートが、そしてノイズを防ぐためのメッシュ配線がありました。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i14fb98e5942565ad/version/1536468844/image.jpg)
車両側から長く配線が出ています。
シート上にのせているのが、断線した側の配線。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i28be093161287705/version/1536468895/image.jpg)
配線が余分にあったおかげで、車両側から配線を引き出し、
いつもの作業台まで、ひいてくることができました。
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作業台まで配線をもってくることができれば、もうこっちのものです。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i2773f0a5f840caaf/version/1536468948/image.jpg)
それでは、さっそく作業の開始です。
まずは、配線の被服をむいていき、配線を取り出していきます。
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中心部には、電源系統と思われる配線が4本、映像を流す、同軸配線が1本あります。
まずは、これらを接続していきます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i9c5bc74db1964607/version/1536468997/image.jpg)
中心の同軸配線は、それぞれ分離して接続、他の配線もハンダにて接続していきます。
ここらへんまでは、お茶のこさいさいなのですが、
それらを覆っているアルミシートを巻き、その上を覆うメッシュ配線をうまく接続しないと、
余分なノイズを拾ってしまう可能性があるので、気をつけないとなりません。
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一通り配線を接続し、周りをアルミシートで覆っていきます。
画像では、少々分かりにくいのですが、
その上に、メッシュ配線を接続していくのですが、
左右のメッシュ配線が足りなくて、このままではハンダすらすることが出来ません。
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このような場合は、バッテリーアース線を使います。
右側にある、銀色のメッシュアース線で、通常は無線機等の
ノイズ防止のアース対策に使うものなのですが、
今回は、細かく切って足りない部分に足していくことにします。
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その上で、メッキ線で縛り上げて、形を整えてから、薄く、部分的にハンダを流していきます。
多少なりとも接触抵抗がでて、ノイズの原因にもなりえる可能性もありますが、
ハンダにてアースを導通する回路を作っていけば、とりあえずは大丈夫なはずです。
ここら辺の、加減がなかなかシビアな作業になり、本日のハイライトでもあります。
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なんとかうまく接続できたので、ハーネステープで修理箇所を巻き、
その上にコルゲートチューブで、周りを養生し、
さらにまた、ハーネステープでまとめて行きます。
これは、ひっぱらさったりして、配線が断線しないようにするための対策です。
この中では、アルミシートで配線が巻かさっているので、
ノイズ対策は大丈夫なはずなのですが、まぁ、やってみましょうかね。
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それでは、さっそく試験をします。
うまく電源が通電されるのか、映像信号にノイズはのっていないか、
毎回ハラハラする瞬間でもあります。
まずは、車両側のカプラーを接続してから、電源を入れます。
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カーナビのモニターに表示しているのは、フロント側のドライブレコーダーの映像です。
ナビ画面の上部左側にある、リア切替ボタンを押すと…
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無事、きれいに後方の映像が表示してくれました。
よかった!
こればかりは、やってみなければ、わかりませんので、
心から安心する瞬間です。
特に、ノイズも拾ってはいないようです。
配線の修理は多く手がけていますが、
やはり、映像が関係してくる配線(同軸ケーブルを使用する、バックカメラやドライブレコーダー等)
は、配線の状態や結線の仕方、利用環境によってはノイズが発生することがあるので、
なかなか簡単にはいかないことがあるので、見極めが難しいところがあります。
幸いのところ、いままでの配線作業では、うまくいっています。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/ic5a2e595f212dbb4/version/1536469197/image.jpg)
そうと決まれば、あとは安心して、配線を戻していくことができます。
グローブボックス周辺の、配線をきれいにまとめていきます。
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無事、作業の完了です。
もう一度、ナビ画面を見てみますが、きれいに後方が映っています。
これなら、お客様に引き渡しても大丈夫そうなので、
これで、作業の完了です。
コメントをお書きください
キャストのオーナー (日曜日, 09 9月 2018 23:52)
本日は修理ありがとうございました。
プロの仕事だなぁと感動しました!
今後、困ったこと等が出てきたらご相談
させてください。
よし (日曜日, 09 6月 2019 16:58)
この内部配線が映っている映像がなかったので、参考になりました。
わたしのほうはケーブルが短かったので、途中で元のケーブルを切断して、別のケーブルを使って長くしたのですが映像が映らなくて悩んでいました。
りゅう (月曜日, 16 12月 2019 11:28)
ちぎってしまって、カニを使って補修したんですけど映りません