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秋分

今月の23日は秋分、二十四節季の16番目になります。

昼と夜の長さがほぼ同じく、太陽さんは真東から上り、真西へ沈んでいく日でもあります。

また、彼岸入りとも言われ、この日の前後1週間くらいの間に、

ご先祖様らのお墓参りにいくのも、この頃です。

 

春の始まりが春分なら、秋の始まりが秋分になりそうですね。

農家さんは豊作を喜び、収穫に大忙しで、

日中はまだ暑くとも、朝夕はひんやりと涼しく感じられ、

以降は日がどんどん短くなっていきます。

 

ただ、今年の収穫は日本全国、台風や地震といっ天災が多く、

豊作ともいえそうになく、また、せっかく収穫した野菜や穀物等の物流が滞ってしまい、

決して順調だったとはいえないようです。

 

また、ここ北海道では、先の地震の影響がまだ続いており、

発電所の破損に伴う、電力の供給もまだ、完全とはいえない状態での日々が続く、

そんな背景のある、秋分となってしまいました。

 

その秋分を迎えるにあたって、季節感がややずれているように感じます。

二十四節季は光の季節なので、日差しや光加減は、秋分をあらわしてはいますが、

9月も下旬を迎え、毎年の例いけば、もう少し肌寒い気温であるはずなのですが、

やや暖かく、日中はさわやかなさの中でも、暑く感じます。

 

それは、とてもありがたいことなのですが、

感覚的には半月ほど遅れているのかなという気がします。

このまま、季節感のずれのまま、冬に向かうとするのなら、

雪の降り始めも遅く、冬を越したあとの春の訪れも遅れていくのか、

それとも、どこかのタイミングで帳尻をあわさるのか、

それは、もう少し様子をみてみないと、わからないところでもあります。

 

そうはいっても、秋の訪れも本格的になってきたようです。

まだ、秋の始まりに過ぎないのですが、

だんだん、空も高くなりつつあり、まさに秋晴れを楽しませてくれ、

ヒャっとする気温もまた、秋を感じ、体とこころにいい具合の緊張感を持たせてくれています。

 

そろそろ、こころのアンテナを立ててもよさそうな季節になってきました。

それは、いろいろなところに出かけて、行楽の秋にするのもいいし、

美術館や展覧会にいって、芸術にふれる、芸術の秋もよさそうです。

図書館や本屋さんにいって、読んでみたい本を手にとり、

読書の秋とするのもいいでしょうね。

音楽を楽しむために、コンサートやライブにいくのも楽しそうです。

 

そうそう、音楽で思い出しましたが、

ミレニアムを越した時期だから、2000年頃だったと思いますが、

札幌市内で ミックス2000という音楽のイベントがありました。

 

そうか、ミックス2000だから、2000年で間違いなさそうですね、

そのミックス2000とは、10月だったかな、札幌の街中を音楽であふれさせるため、

たくさんのアーティストらが、札幌に訪れ、いろいろなコンサートホールや

ホテル会場、音楽を聞かせてくれるお店とかが協力しあい、

いろんな場所で、いろんな音楽を楽しむイベントだったのです。

 

在局のラジオ局はこぞって、いろんなアーティストの、様ざまなジャンルの音楽をオンエアし、

いやがおうにでも、気分が盛り上がっていくのです。

この頃は仕事を終えた後、すぐに街中に出かけ、よくソウルバーやジャズバーに一人でいったもので、

中島公園にある、キリンビヤホールの会場へもいったものです。

 

そのイベントは翌年、開催されることなく、

たしか、ミックス2002という名称で、同じような企画がされたものの、

それ以降はそのようなイベントは行なわれていません。

札幌においては、初夏の6月に大通公園でのジャズロックフェスティバルや、

南区にある芸術の森での、パシフィックミュージックフェスティバルらにかわっていったようです。

 

なぜか、少しひんやりとした空気の中の、日が早く沈む、

秋の夜長のなかでこそ、楽しめるイベントだったと感じるのは、私だけなのでしょうか。

この時期にこそ、たくさんの音楽を知ることができたものですから、

いまだに、そんな感傷にひたってしまいますね。

 

おかげさまで、相変わらず忙しい思いをさせていただいていますが、

少しだけお休みをもらって、なにかしてみましょうかね。

ソウルバーへいって、ターンテーブルのビートを楽しみながら、

バーボンをロックでチビチビなんて、たまにはいいかも。

読みたい本もたくさんあります。

ちょっとだけ、本屋さんへいって、お気に入りの本を選ぶのもいいですね。

 

澄みきった青空の下、そして秋の夜長に、皆さんは何をするのでしょうね、

秋はお休みもたくさんあるので、有意義な日をすごせますように。