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霜降

10月23日頃は霜降(そうこう)、二十四節季の18番め、いよいよ秋の候の最終でもあり、

初霜がふり、街中の木の葉が、黄色から赤く色づきはじめる季節です。

 

まさに、読んで字のごとくに霜が降るわけです。

気温の寒暖と霜の降り具合で、葉色が赤くなるといわれていますが、

札幌市内の木たちを見ていますと、ところどころですが、

まだ、はっきりとした色彩にはなっていないように感じます。

確かに、気温の体感を考えるに、それほど厳しい冷え込みではないようなので、

葉色が黄色く、赤くに色づくにはもう少しの時間がかかりそうです。

 

札幌市外に目を向けると、先週、岩見沢市へ出張修理に出かけた帰りに見た紅葉は見事でした。

国道12号線沿いの、幌向、上幌向周辺の街路樹はとてもきれいに見えました。

 

北広島市から札幌へ向かう、紅葉通りもまた、

きれいに葉色が赤く、黄色くなっているのを見かけます。

 

札幌周辺とはいえ、やはり、岩見沢市や北広島市のほうが、

気温の寒暖が激しいことをうかがわせてくれます。

 

札幌だけではないのでしょうが、今年の秋は例年より、

気温も高く、いい天候が続いています。

去年の今頃は、確か初雪も振り、早くに雪が積もった覚えがありますが、

今年は、いまのところ、雪を思わせる感じではありません。

 

おかげで、とてもいい秋を堪能させてくれています。

さすがに霜降の季節ともなれば、秋が深まったという表現が、しっくりきます。

 

当店では店を構えつつも、外で作業をすることが多く、

いやがおうにも、秋を満悦できるわけです。

最近は早出も多く、薄暗く、気温も低い中からスタートで、

日中の青空のもと、必死になって動き回っていれば、汗もでて、

忙しくも、心地よい時間が流れていることに気がつきます。

 

仕事を通して、季節を体感できることの喜びを、毎日実感でき、

それだけで幸せな気分になれるのです。

それは、ちょっとした気づきであり、

そこから感性が宿り、新しいものを見つけることができるようになるから不思議です。

 

霜降、やはりこの季節だからこそ、感性が高められるのかもしれません。

もう少しこの時期が続きます。

その醍醐味を堪能し、これからやってくる冬の候を迎え入れることが出来るのなら、

今年の冬もまた、新しい発見ができるのような気がしてなりません。

 

時候からは、冬です。

立冬、まさに冬がくるのです。

なぜだか心湧いてしかたがありませんが、

それはきっと、充実した秋をおさめることができたからにほかありません。

 

今年はどんな冬がやってくるのでしょうか、とても楽しみです。