平成10年式 スズキジムニー(JB23W)に追加メーターの取付にて入庫です。
今回装着する追加メーターは、ブリッツ社製のFLDメーター(タコタイプ)で、
オプションとして、ブースト表示もさせるというものです。
ところで、今回の入庫のいきさつですが、
一度、他の工場にて取付を実施のところ、メーターが作動しないため、
取付不可とされてしまい、どうしたものかというところから当店へ相談を頂いたものでした。
その際、詳しい技術的な説明も受けていないようでしたが、
うーん、取付不可なら、取付できないのではと伺ったところ、
どうやら、メーカーでの適合では問題がないとのとこで、
当店でも事前での確認をしたところ、確かに適合になっていることが確認できました。
ならば、なにかほかに問題があり、それを解決すれば、
問題なく装着ができるはずで、少なくとも車両の適合上の問題ではないとのとの判断から、
承ったものでした。
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ジムニーは小型の軽自動車ながら、なかなかの迫力がありますね。
ボディカラーもきれいです。
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さて、取付ができるはずなので、気が早いなと思いながらも、
問題を解決する前に、オプションのブーストセンサーを取寄せてしまいました。
本当に取付できなかったらどうするのでしょうかね。
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車両側には、すでにメーター本体が設置されていました。
車両側の取付状況を確認のところ、とりあえず配線等を接続しているのが確認できましたが、
メインスイッチをONにしても、確かにメーターは起動しません
しかしながら、ここまで取付作業がすんでおきながら、
メーター本体が作動しないから、取付不可だというのも、
少し乱暴な話で、もう少しいろいろと調べるところがあるように感じます。
たとえ、最終的に本当に取付ができないにしても、
その技術的な裏づけが求められます。
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さて、それでは作業を開始することにします。
まずは、製品の取り扱い方法と設置方法の他、
同時進行にて、先に取付した作業内容を確認していきます。
取り扱い説明書を熟読し、製品を把握してから、
念のためにメーカーへ連絡、いくつかの質問をし、
ある程度の確証を得てから、改めて取付作業に入ります。
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この製品の必要信号としては、特に面倒なものはなく、
基本はOBDカプラーからの、電源系統を含め、各種信号取得方式ではありますが、
今回の車両では、OBDからの電源は取得が出来ず、
別系統からの電源取得となります。
いわゆる外部入力ともいうべきもので、その電源の取得先には、ACCを選択します。
一通り、配線作業をすべてし直し、本体の設定を確認します。
みたところ、設定上の問題もないように見受けられましたが、
念のため、初期化してから、あらためて設定項目をあわせていきます。
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ところで、この本体に設置されているスイッチ、ディップスイッチと呼ばれていますが、
横にたくさん並び、とても見づらく、まだ周辺は明るいながらも、はやくも老眼鏡さんに手伝ってもらいました。
これなら、スイッチのONOFFを間違えることはありませんね。
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一通りの取付、設定作業を終えて、作動試験を実施のところ、
なにか様子が変で、確かに電源が入らないのです。
これには、あわてましたが、
いろいろと思考錯誤のところ、無事、作動が確認できました。
無事作動が確認できたので、
お客様にも連絡をいれてから、残りの作業を進めることにします。
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作動が確認できれば、もう怖いものなしです。
気持ちよく、エンジンルーム内からブーストセンサーを取付し、車両内へ配線を引き込んでいきます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i585dfc4c20adaddf/version/1553416125/image.jpg)
ブーストセンサーの設置の様子。
サージタンク上部、やや右側(車両中央部)へ固定。
配線等をコルゲートチューブにてまとめていきます。
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車両室内側へ配線を引き込んでいき、それぞれまとめていきます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/ic5b74a58fac6796a/version/1553416186/image.jpg)
すべての作業を終え、最終試験を実施、
無事、エンジン回転数を表示(メインの指針表示)、
水温表示(下から2番目のデジタル表示部)、
ブースト圧(一番下側のデジタル表示部)、
それぞれの作動が確認できました。
実走行にて、ブースト表示が正圧になることも確認し、
作業を終えることができました。
さて、今回はなにが問題だったのでしょうか、
改めて考えてみるに、
それは、製品の仕様というか、くせとでもいえばいいのでしょうか。
各種設定を変更したあとに、OBDカプラーを抜き差しし、
再設定後の再起動から、起動する時間がかかることが考えられます。
また、メーカーでの適合表も、分かりにくく、
製品の取り扱い説明書も、やや分かりにくい点が上げられます。
そのため、慣れていないと、いつまでたっても、メーターが動かないと
判断してしまうことは、多々ありそうです。
確かにこのような電装品(追加メーター等)は、各メーカーが取付店を指定し、
そのようなところで取付を推奨しているのが、現実であり、
このような細かい部分でのノウハウがあるかないかで、その差があらわれるのかも知れません。
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