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エリシオン カーナビ取付

平成19年式 ホンダエリシオン(RR2)の純正ナビから、社外ナビへ交換取付にて入庫です。

 

現在装着されている純正ナビはメーカーオプションで、基本的にはアフターパーツである社外製品を

取付することはできないもので、もちろんオーディオメーカーや車両メーカー等での

適合は不可となっています。

 

しかしながら、適合が該当していないのに、なぜかすでに取付予定の製品を購入し、

当店へ持ち込まれるお客様が増えたように感じます。

 

ディーラー等の自動車販売店や用品等の量販店では、

基本、各メーカーが出す適合一覧表の有無により、取付の有無を判断し、

また、改造をともなうものは、取り扱いをしていないようです。

 

それには、いろんな視点からの理由がありますが、

それは、今回の取付作業の案内を兼ねてご説明していくことにします。

 

 

シルバーのボディ色は、なかなか自動車を引き立ててくれるカラーです。

そんな、想いとは裏腹に、今回の作業はなにかと大変なものがありました。

 

 

現在のメーカーオプションのナビの様子。

今回はこれを社外ナビへ変更するというものですが、

これが、簡単にいくものではないのです。

 

先にお話した、社外製品への変更は不可であるという、適合の問題ですが、

それは、それぞれの立場からの視点があり、現状では取付ができないものとされます。

ここでいう、それぞれの立場とは、まず自動車メーカーであったり、

あるいはメーカー系自動車販売店で、いわゆるディラーであり、

用品販売の量販店のことです。

 

その取付不可による、理由はさておきながら、

当店による判断は、走行に差し支えがでるものにおいては、取付不可と判断します。

そのような判断になれば、これはもう、どのようにやってもできないもので、

安全上の問題を通り越し、自動車の運行ができなくなってしまうからです。

 

それでは、取付が可能と判断した場合、どのように作業を進めていくのかをご案内していきます。

 

 

現在のインストルメントパネル中央に設置されている、純正ナビの操作パネル。

 

このパネルはまるごと使用ができなくなりますが、

ここでの対応方法は、メーカーオプション設定のない車両のパネルを取付する場合と、

そのまま装着したままにしておくのと2通りになり、

今回はこのパネルはそのままにしておくことになりました。

 

その判断は、別途純正部品を使用することによる、コストがかかることが考えられます。

ところで、純正の部品を取寄せようとした場合、

各メーカー等にもよりますが、基本は

年式、車体番号からパーツカタログが導き出されます。

 

そうすると、設定のない車両の部品がほしいので、その車体番号が必要になりますが、

もちろん、そう都合よく、そのような車両の車体番号がわかるわけもありませんので、

そこは、いろいろと工夫して、必要と思われる図面を用意し、部品を手配していきますが、

なかなか大変な作業になります。

 

 

メーカー純正のステアリングリモコン。

通常はこれも使用できなくなります。

 

もともと社外製品を取り付ける前提ではないので、

社外のカーナビ製品の適合を調べても、もちろん適合は不可となります。

 

今回は、当店にて用意したステアリングリモコンのモジュールを使用することで、

そのまま利用出来るようにしていきます。

 

 

純正のバックカメラ。

これもそのまま使用ができなくなりますが、

さすがに当店でも、このカメラの信号線を調べて、

社外製品へつなげるといった作業はしていませんので、

変換するモジュールがなければ、そのまま別な製品へ入替えることになります。

 

 

取付予定のナビ、三菱電機社製のNR-MZ077-3、カロッツァリアのOEM製品で、

お客様にてご用意頂いたものです。

 

 

バックカメラは輸入製品を使用、

こちらもお客様にてご用意いただいたものです。

 

 

純正のパネルや取付ステー等の部材が一式。

こちらもお客様にてご用意頂いたものです。

 

このように見ていますと、

お客様も、ご自身で、いろいろと調べており、

必要な部品を把握されているのだと感じます。

 

 

カロッツェリア社製のウーハーも取付することになりました。

 

 

なかなかの長い道のりになりそうなので、

早々と取付を開始します。

 

まずは、リアゲートのパネルを取り外し、バックカメラの取り付け作業から始めていきます。

 

 

簡単に外れるものと思いきや、なかなか外装パネルが外れてきません。

どうやら、他の部品等もはずしていかなければならないようですが…

 

 

なんと、ここまで部品を取り外さなければなりませんでした。

ウーム、これはちょっと…

 

 

めげずに先に進むことにします。

ここで、メーカーに呪いの言葉をつぶやいても仕方がありません。

 

ここで、モタモタしていると、いつまでたっても作業が終わりません。

とにかく作業をしながら、先のことを考え、手を動かしていかなければなりません。

 

そう言い聞かせながら、配線をリアゲートと車体の間にある、ゴムジャバラ内へ通して、

配線を決めていきます。

 

 

バックカメラ用のRCAケーブルを固定、予めバック信号も引き出しておき、

配線を車両前方までひいていけば、とりあえず、後ろ周りの作業は終わりです。

 

カメラ本体の設置は、ナビの電源が通電され、作動確認とカメラ位置の確認をとるまで、

このままにしておきます。

 

 

それでは、いよいよセンターパネル周りを取り外していくことにしますが、

これがなかなかの作業となっていくとは、まだしる術もありません…

 

 

真ん中のモニターを取り外すために、右側左側の各パネル等を取り外し、

センター中央下部にある純正のDVD内蔵ナビ本体を取り外すために、

センター部分にある、センターコンソールも取り外さなければなりません。

 

そして、純正のアンプも別場所に設置のため、設置場所である、D席も取りはずさなければならず、

こうなれば、とことんやることにします。

 

 

純正モニターの裏側の様子。

モニター用に、20ピンほどのカプラーが1個だけありました。

 

ということは…

そうです、ナビに必要な信号線はすべて、下回りからひいてこなければなりません。

 

信号取り出し先は2箇所。

センター中央部分下部にある、ナビ本体からは、電源等の他、各種信号線を、

スピーカーへいく音声信号は、D席下にある純正アンプからそれぞれ、

配線新設し、引き出していかなけれなりません。

 

ここら辺の作業ボリュームを見ても、

他では、取付不可というのも、うなずけるものでもありますが。

 

 

車両側の必要な室内部品を取り外し、設置場所と信号取り出し先を確認すると、

一旦、車両上の作業の手を休め、ナビの配線等の下ごしらえの作業にかかります。

 

持込頂いたナビは中古品だったため、

過去に使用したと思われるエレクトロタップがたくさんつけられていました。

 

これも全部取り外し、配線を直付けにしていきます。

 

 

エレクトロタップはすべて取り外し、必要配線を確認していきます。

 

 

ここで、配線図から、それぞれの配線の接続先を確認していきます。

設定外の製品を取付するわけですから、

もちろんオーディオ専用ハーネスなるものもなく、

すべて、必要な配線を直で引き出していくわけです。

 

その解読方法は、図面を頼りに、現車の配線と照らしあわせていく作業となります。

通常のカーナビ用品を取り付けるのとは、違うことがよくわかるかかとおもいますが、

もちろん、通常では、こんな作業を行うところもないのは、

ここまでの手間をかけることができないからなのでしょう。

 

 

使用する配線を予め用意しておき、それぞれ取得先信号線に色を割り当てていきます。

そして、音声信号用には、スピーカー配線を使用します。

 

 

配線を新設していく様子。

なかなか見ごたえがありますね、

このように、それぞれに色分けしていかなければ、もうなんの配線なのか、

分からなくなってしまいます。

 

 

スピーカー配線には、それぞれ色付きのテープを貼付しておきます。

スピーカー数は4つ、配線は2芯線なので、4本となります。

それぞれ、D席下まで、フロアーシート下を通し、引き出していきます。

 

 

同時進行では、センター中央、下部より電源と各種尊号を取り出していき、

それぞれ、センター上部のナビ設置場所まで。ひきだしていきます。

 

 

すべての新設した配線を、ナビ設置場所までひきだしている様子。

今回の作業の要とも言うべき作業は、まだまだ続きます。

 

 

予め作成しておいた、スピーカー用の配線の接続一覧表(右側)。

それぞれの配線が、要所ごとに色が変わるため、それらをすべて書き込みしています。

 

また、純正の使用する配線とそうでない配線やカプラー等も、図面上で確認していきます。

 

 

一通りひき終わった配線を、今度はギボシ加工やハンダ等で結線していきます。

このような配線作業がえんえんと続きます。

 

 

ようやく、配線等の作業のメドがついたので、

ここらで、ナビ本体の設置位置を確認し、決めていきます。

 

ここでも、設定外の製品を取り付ける場合、

その設置位置のずれもあり、うまくオーディオケースにおさまるのか、

実際にあてがって確認する必要があります。

 

ここら辺の作業時間も、かなりかかってしまいます。

 

 

設置位置を決め、ナビ本体に取付ステーをあわせて装着、

なんとか、うまく固定ができました。

 

それでは、作動試験を実施します。

TVチューナーのうつり具合、

AM、FMラジオの受信状態、

ナビの現在地の確認、

バックカメラの作動確認、

などなど、確認するべき項目は多岐にわたりますが、

すべて正常に作動が確認できました。

 

ここがひとつの山場で、ここをすぎれば、気持ち的には本当に安心ができるものですが、

これから下山しなければなりません。

 

無事、下山できるのでしょうか、まだ気はぬけません。

 

 

ナビ本体の裏側の様子。

とにかくシンプルに、きれいにまとめ、

本体をい設置していきます。

 

 

なかなか下りの道は険しいようです。

さて、どのように、まとめていきましょうかね。

 

 

とにかくひたすら配線をまとめていきます。

ひたすら、ひたすら…

 

 

ようやく下山場所がみえてきたようです。

完成まで、あと少し!

 

一通り、各部品を戻していき、最終確認を行ないながら、作業を進めていきます、

 

 

取り外したセンターコンソールも元に戻し、

ウーハーのコントローラーを載せておきます。

 

 

もともと装着済みのフリップダウンモニターの映像確認の様子。

無事、表示されていますね。

 

 

作動確認がとれましたので、バックカメラ周辺の部品を、すべて組み付けていきます。

今回のオーダーは、カメラ設置はガーニッシュ下側へ取付することになりました。

 

 

ところ狭しと並ぶ車内の中、ウーハーが設置されました。

これで、すべての作業の完了で、無事下山ができたようです。

 

このように、通常のナビ取付とは趣きが異なり、

かなりの作業点数があり、また、事前に調べておくことがたくさんあるため、

基本は取付不可となるわけです。

 

もちろん本当に取付できないものもありますが、

手間をかけ、事前にどこまで調べて取付の有無を判断ができるか、

なかなか純正関連の作業は大変なものがありますね。