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レクサスLS460 各種補助カメラ取付

平成19年式 レクサス LS450(USF40)に各補助ミラーの取付にて入庫です。

 

具体的には、Fカメラ、L側カメラ、R側カメラの取付で、

それらの映像を純正マルチモニターへ表示させること。

あわせて、ミラーリングにて、スマートフォンを外部入力から入力し、

モニターへ表示させるというものです。

 

 

この手の自動車は大型で、補助カメラは必須のアイテムになりつつありますね。

 

 

今回の作業で使用する部品は、

Fカメラはデータシステム社の製品を使用します。

この製品は、切替スイッチでいろいろな角度からの表示が可能となり、

Fカメラに使用するものとしては、うってつけの製品です。

 

そしてもうひとつの同社製品として、

各カメラからの映像を、切替スイッチにてそれぞれ表示する分配器となる、

マルチカメラスイッチャーです。

入力は3CHで、今回のオーダーにもちょうどいいものです。

 

 

L側カメラとして。ドアミラー埋め込み式用にブルコン社製のものを使用。

 

R側にもカメラがありますが、撮り忘れてしまいましたので、割愛いたしますが、

ボディに直接固定するタイプのものとなります。

 

 

ミラーリングにて、スマートフォンの画面や音声を、モニターに表示させるための

製品で、こちらは輸入製品です。

 

なんか、パッケージを見てみますと、わくわくさせてくれる絵が描かれていませんか。

 

 

今回の車両には、外部入力端子は1つしかないため、

さらに入力を分配してから、本体へ入力していかなければなりません。

 

各種カメラやミラーリングといったそれらの外部入力を

まとめる製品が、データシステム社製のAVセレクターです。

 

そして、純正マルチモニターへ外部入力するものとして、

ビートソニック社製で、トヨタ車用の変換アダプターを使用します。

 

ここら辺の製品の購入にあたって、

当店にてお客様の要望をきき、

提示した製品を、ご用意頂き、持込取付したものです。

 

 

それでは、さっそく取付作業の開始です。

 

大体の作業構想は頭に浮かんではいますが、それなりの複雑なシステムになるため、

思い通りの動作確認ができるか、やってみなければわかない部分もあるため、

とにかく手を進めていきます。

 

 

助手席側のドアミラーには、カメラを埋め込むため、

先に取り外しての加工作業となります。

同時作業にて、カメラ配線を車両内側へひきこんでおきます。

 

 

配線の引き込みの様子。ドアゴムジャバラ内へ通して、室内がわへ。

 

 

車両から取り外したドアミラー本体。

これを、例によってバラバラに分解していきます。

 

前回のハリアーに続いて、またも寿命がちぢまる想いですが…

 

 

ドアミラー下側からの様子。

カメラ設置面がかなり制限されてしまいます。

 

慎重に、設置場所を見極めていきます。

 

 

いいだけ悩み、試行錯誤することしばし、

どうもならなくなったら、このミラーはいくらするのだろうなどと考えながらも、

邪念を吹き払い、思い切って、設置面に穴あけを実施します。

 

 

カメラ設置場所は、ドアミラー内部からみると、かなり狭いスペースになります。

ミラーカバーを何度も仮あわせしていき、装着したグロメットも可能なかぎり

薄くしていきます。

 

 

数々の修羅場を駆け抜けながらも、

ミラーモーターのシャフト部分へ、カメラの配線を通していきます。

 

 

うまくカメラを埋め込むことができました。

とりあえず、ミラーを組み付けていきます。

 

 

ミラー本体の加工作業にメドがついたあとは、

F側カメラの取付です。

 

ここでは、すでに電光ナンバーだったために、配線の引き込み穴があいていたので、

そこから、カメラ配線をエンジンルームへ引き込んでいきます。

 

 

引き込んだ配線はさらに奥側へ。

エンジン側面のハーネスに合わせて、バッテリーを取り外した後に

室内側メインハーネスのグロメットから、室内へひきこんでいきます。

 

 

F側カメラの取付もメドがつきましたので、

とりあえずカメラをぶら下げておきましょうかね。

 

 

D先側カメラの取りつけの様子。

ボディへ直接貼付していきます。

 

 

3台のカメラ設置作業を終え、

純正マルチモニターとDVD本体を取り外していきます。

 

 

通常の場合ですと、マルチミニター裏側に外部入力がありますが、

この車両は、マークレビンソン仕様のため、

DVD側に外部入力端子があります。

 

底につながっているカプラーをはずせば、

コンソール内の外部入力端子は使用ができなくなりますが、

それはもう使用しないことで、作業を進めます。

 

 

DVD本体の裏側の様子。

仮に差込している部分が接続場所。

 

 

各分配器を取り出し、配線を確認していきます。

 

 

外部入力を分配したうえでのカメラ切替も接続しますので、

仮付けにて、接続方法を確認していきます。

 

 

取付部品の確認が完了した後は、車両側での作業です。

かなり大事になていますね。

 

 

それぞれの電装品の電源取得と配線の位置を決めて、

まとめていきます。

 

 

一通りの作業が完了、電源を入れ、作動確認を実施、

F側カメラの映像は確認できます。

 

作動状況は、どうやら問題はなさそうです。

これで一安心、なんとか構想通りになっているようです。

 

 

Fカメラの設置の様子。ナンバー下にあてがいます。

 

 

助手席側カメラの設置の様子。

いい位置に設置ができましたね。

 

 

D席側カメラの取付の様子。

車両後方を映し出します。

 

 

各カメラの表示の様子。

D先側カメラの映像、くっきりと表示しています。

設置場所も問題なさそうですね。

 

 

F側カメラの表示の様子。

F側カメラは各パターンでの表示が可能ですが、

こちらは、通常での前面表示。

 

 

そして、切替スイッチにて、3分割での表示。

画像上部に正面、

下部左側に左表示、

下部右に右側の映像が表示されています。

 

このカメラはなかなか万能なようです。

 

 

さらに切替スイッチにて、2分割表示しますが、

上側に正面表示、

下側にカメラ下部部分での表示をします。

本当に真下を表示しています。

 

 

こちらは、助手席側カメラの様子。

車両を垂直に左側からを表示しています。

 

これらの3つのカメラを任意で切替スイッチにて表示させています。

 

 

そして、外部入力の切替スイッチにて、

ミラーリング表示をします。

 

どの画面を表示していても、リバース時には、

バックカメラの映像が最優先されます。

 

また、外部入力を利用していますので、

これらの画像を表示している間は、ナビ表示はもちろん、

TV画面やラジオ等も作動はできません。

 

使用方法としては、それぞれのカメラの表示が必要なときに

純正マルチモニターの外部切替にて、画像表示をするようにしています。