キャンピングカー　室内灯取付

キャンピングカーに室内灯の取付にて入庫です。

取付する車両は、平成14年式　トヨタタウンエース（ＣＭ85）。

室内灯は当店でもおなじみで、得意とするもののひとつです。

それでは、どのような作業になっていくのか、見ていきましょうか。

キャンピングカーは、すでに何台も取り扱いしていますが、

入庫するたび、夢が膨らむ自動車ですね。

作業ベースで考えた場合、電装作業としては、

自動車と住宅の電気の両方のノウハウが必要で、

一般の自動車の作業とは、また違った技術が必要でもあるのです。

現在の車両の照明は、画像にあるように天井喚起部の周りに

点灯するようになっていますが、実際点灯してみると、

豆電球が光っているような状態で、確かに暗いものでした。

これでは、作業灯が必要なのは必須ですね。

点灯条件は、室内側のメイスイッチがＯＮの状態で、室内灯のスイッチもＯＮにて点灯。

メインスイッチをきれば、室内灯も消灯するというものです。

今回使用する作業灯の他、取付に必要な部材一式。

使用する部材は少なく、シンプルではありますが、

その分、ただ取付すればいいというものでもなく、

それなりの取付技術と発想が必要になってきます。

作業灯を点灯させるためのスイッチは、白色のボックス型を使用することにします。

スイッチ本体は、シーソー式。

スイッチの選択する基準としては、お客様の要望はもちろんのこと、

その自動車の空間の印象や、室内の色に合わせ、

かつ自動車でありながら、住宅空間でもあるキャンピングカーですので、

実用性と使いやすさを考える必要があります。

スイッチボックスに型紙をあわせ、中央部分からスイッチの形状にあわせて、穴あけ加工していきます。

穴あけが完了したら、やすりにて形を整えていきます。

きれいにスイッチを埋め込めることができました。

作業のメインとなるのは、配線をどのようにまとめていくかです。

キャンピングカーの内装はそうそう簡単に内装内側での作業はできるものではありません。

ここら辺は一般家庭住宅と同じ条件で、壁つたいにモール等をはわせていくのが

通常のやりかたになっていきます。

まずは室内灯の設置から始めます。

そこから配線をモール内に収めて、天井や壁側にはわしていきます。

モールの色は白色よりは、クリーム色のほうがよさそうです。

室内の電子レンジ置き場の裏側の様子。

この裏側へ配線を新設していきます。

室内の引き出し内の様子。

すでにある配線にはわせて、配線をまとめていけそうです。

天井部から横側の収納部内をえて、

配線を新設していきます。

可能な限り、配線を見えないようにしていくのは、

一般の自動車も同じですが、見える部分はいろいろと工夫しながら

まとめていくようにします。

サブバッテリーケースまで、配線をひいてきた様子。

このようにキャンピングカーには、電源のブレーカーともいうべき部分があり、

使用している部品は、一般家庭住宅にも使用している、サーキットブレーカー等も使っています。

自動車部品と家電部品が入り混じって装着されている様は、

なかなか見ていて楽しいものがありますね。

そのブレーカー周辺から、メインスイッチと連動のメインリレーを探し当てて、

電源を取得します。

サブバッテリー全体を上から見た様子。

キャンピングカーの電装系統には、また違ったノウハウが必要なのに気がつかされます。

室内灯が消灯の様子。

やや暗いのが確認できます。

室内灯を点灯した様子。

違いがはっきりと分かりますね。

作業灯の点灯と取付具合の様子。

きれいに収めることができました。

明るさも実用性が十分確保できます。

室内灯のスイッチの取付の様子。

テーブルに座っていて、手が届く位置に設置しています。

裏側はカーテンのレールがひかれているスペースのため、

カーテンに干渉しないように、モールを貼付し配線を収めています。

室内灯の全体の様子。

見える部分にモールのジャバラ、壁と同色のものを使用、

その中に配線を収め、露出度を最小にしています。

天井部分のモールの貼付の様子。

自然にまとまって見えます。

室内灯の消灯の様子。

室内灯の点灯の様子。

まだそとが明るいため、わかりにくいですが、

はっきりと、明るさを確認できました。

これでお客様にも喜んでいただけるに違いありません。

だって、自動車が喜んでくれているのですから。

これからいい季節になる北海道、

たくさんの距離を走って、いろいろなところへいくのだと思うと、

本当に心がはずんできますね。

いつまでも夢を運んで走ってくれるキャンピングカーに敬意をこめて

作業の完了です。