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プリウス 社外ドアミラーウインカー点検

平成28年式 トヨタプリウス(ZVW55)に装着済みの、

社外ドアミラー内蔵シーケンシャルウインカーが、運転席側のみの不灯にて、

点検修理入庫です。

 

 

白いレンズが横に広がっているところが、ウインカーとスモールポジションランプになりますが、

入庫時は不灯が確認できました。

 

助手席側のドアミラーは、問題なく点灯していますので、

本体故障を含む、運転席側の配線系統を追っていけば、

なにかわかるのではないでしょうか。

 

 

運転席側ドア内装パネルを取り外して、周辺の配線の状態を確認します。

 

すると、多数のエレクトロタップが付いている部分がありますが、

これらの配線はすべて、ドアミラー関連のようです。

 

それぞれの接続されているエレクトロタップに、テスターをあてて導通の状態を見てみると、

ウインカー信号のプラス線側に接触不良が確認できました。

 

また、スモールポジション側の信号も点検を実施、

この周辺では、接触不良は確認ができませんでした。

 

おそらく、室内側に、何らかの問題があると、その先の配線の状態を目視点検を続けていきます。

 

 

配線は、ドア側から、室内側(運転席下回り)へ行っています。

(写真は、アンダーカバーを取り外したところにひかれていた配線の様子)

 

ここらにも、エレクトロタップが多用されていました。

もう一度、ドアヒンジ部分からくる配線の数と色を確認、

これらのエレクトロタップの配線であることを確認しますが、

スモールポジションの配線部分は確認ができません。

 

おそらく、これらのどこかに接触不良があるのは、間違いありません。

 

 

同じく、運転席下まわり右側の様子。

ここにも、多数のエレクトロタップが…

 

さすがにエレクトロタップの数が多すぎて、

全部を点検していくよりは、すべて修正したほうが話ははやそうです。

 

とりあえず、すべてのエレクトロタップ接続部分を取り外して、

ハンダにて、直付けしていくことにします。

 

 

まずは、運転席側ドア内の配線の修正後の様子。

 

すべて、エレクトロタップを取り外し、ハンダ処理後、

伸縮チューブで保護し、直接配線しています。

 

見た目もかなり、すっきりしましたよね。

 

 

次に、運転席周辺の配線を修理していきます。

こちらは、やや手ごわそうですね。

 

 

取付されている、エレクトロタップの様子。

 

これらはすべて取り外し、

先と同じように、直付けしていきます。

 

 

配線上から、エレクトロタップを取り外し、直付け作業の様子。

 

 

かなり、配線がきれいにまとまってきましたね。

 

配線はすべて、ハンダ処理していますので、

これで、修理部分は、接触不良の可能性はなくなりました。

 

 

最後に、まとめた配線を、コルゲートチューブで保護し、

純正ハーネス等にうまくはわせて、収めていきます。

 

 

それでは、作動試験を実施、

まずは、スモールポジションの点灯の様子。

 

無事、点灯しています。

 

 

こちらはウインカーの点灯の様子です。

こちらも、無事、流れるように点灯していました。

 

今回の不具合の原因は、エレクトロタップによる、接触不良でした。

自動車の用品取付に伴う、電源等の取り出しには、

エレクトロタップを使用することはあります。

 

それ自体は問題なく、便利なものかとおもいますが、

その使用方法は、よく検討する必要があります。