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フォレスター 社外ヘッドライト交換取付

平成20年式 スバルフォレスター(SH5)に、社外ヘッドランプの交換取付にて入庫です。

 

さて、この手の作業は、単にヘッドライトassyを交換するだけというイメージがありますが、

実際は、そのようなケースは少なく、一筋縄ではいかない作業でもあります。

 

なにが大変なのか、

 

それでは、具体的に説明しながら、作業風景をご案内いたします。

 

 

入庫した自動車のヘッドライトは純正タイプが装着されています。

 

レンズがかなり変色しており、

なるほど、新しいものに交換するのもうなずけるものでした。

 

 

交換取付する製品は、社外製のヘッドライトで、お客様にて持込いただいたものです。

 

 

それでは、さっそく交換取付の開始です。

 

まずは、バンパーの取り外しから始めます。

最近の自動車は、ヘッドライトを交換するのに、

バンパーもはずさなければならないケースが非常に多くなっています。

 

 

取り外した純正のヘッドライトケース。

新しいものと比較すると、そのレンズの消耗度が分かります。

 

 

取り外したライトケースから、バルブ(バーナー)やバラスト等を取り外していきます。

これらは、社外ライトケースへ移植するものなのですが、

この作業が、なかなか手がかkるものなのです。

 

 

社外ライトケースへの、部品取付の様子。

 

画像では分かりにくいのですが、

純正と社外への移植の際、取り外した部品の配線がそのまま使用できないものが多く、

今回もそのようなものになっており、配線の加工、修正が必要となりました。

 

 

ひとまず部品を組み付け、点灯試験を実施、

スモールポジション時において、イカリングと左右にわたるLEDが点灯するjことを確認します。

 

 

つぎに、ライトケースのフタを加工します。

 

社外ライトケースには、フタがついていなく、

たんに純正のものを付け替えればいいのかとおもい、

あわせてみるも、どのようにやっても合わないようです。

 

よくよく見てみると、大きさの寸法は同じではあるけれども、

固定するためのツメの入る位置とその大きさが違っています。

また、フタの厚みがやや厚くなっていて、その分削り落とさなければならないようです。

 

これでは、いくらやっても、合わすことができませんので、

フタとケースの両方を加工しなければなりません。

 

また、ハイビーム側では、配線を通す穴あけ加工も行い、グロメットを装着しなければなりませんでした。

 

 

純正のライトケースのフタ。

四方に固定用のツメかありますが、ライトケース側との設置位置が違うため、

そのままでは取付ができません。

 

 

ライトケース側の固定部をフタにあわせて、切り落としていきます。

 

 

さらに、フタ側の厚みを削り落としていき、

ライトケースに合わせていきます。

 

 

ここまでの作業で、ようやくフタを締めることができましたね。

 

 

同じような作業を、計4箇所行い、

ハイビーム側のフタには、配線を通すための穴あけ加工をし、

グロメットを取付します。

 

 

さすがに、ライトケースのフタが合わないとは、考えてもいなかったので、

作業の時間がややかかってしまっています。

 

ようやくケースの加工がおわれば、

ようやく、メインの作業である純正ハーネスの加工を実施します。

 

 

ハイビーム側はハロゲンバルブを使用します。

こちらも、純正とは、配線の形状が違うため、

配線加工をしなければなりません。

 

 

ハロゲンバルブには、直接ギボシをいれ、配線を延長します。

 

 

作成したハーネスをハロゲンバルブに接続、ライトケースより取り出します。

 

 

そのあと、純正付属のカプラーへハンダ接続していきます。

 

 

取り出した配線の外観の様子。

 

 

配線の接続作業を終えた後、各種配線をケースにまとめて設置していきます。

 

 

出来上がった社外ヘッドライトケースの様子。

これから、車両側へ取付していきます。

 

 

ライトケースの取付の様子。

 

 

それでは、現車上での作動確認を実施、

こちらは、スモールポジションの点灯の様子。

 

 

そして、ヘッドライトのlo側、high側の点灯と、ウィンカーの点灯の様子。

無事、作動の確認がとれましたね。

 

それでは、最後にバンパーを戻していきます。

 

 

完成の様子。

純正に見違えて、きれいになりました。

 

このように、社外ヘッドライトの交換作業とは、

配線の加工や、接続できる部分がないための処置の他、

ケースの細かい加工作業があり、

それらのひとつひつの作業を確実に進めることで、

交換作業ができるものです。

 

やはりここらへんの作業は、なれていなければ、

すんなりとはいかない場合が多いのかなという気がします。