96年式 ランドローバーディフェンダーにFFヒーターの取付にて入庫です。
電装屋さんにおいて、冬の季語はエンジンスターターとヒーターですが、
その例にもれず、今回ご案内するのは、FFヒーターの取付です。
取付するFFヒーターは、当店ではおなじみのベバストヒーターで、
当店にて用意したものを取付にて、承ったものとなりました。
あわせて、集中ドアロックとキーレスの取付も承ったものです。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i43adcecabb1bd096/version/1578021944/image.jpg)
この自動車は、純正のヒーター(温水式)がとても寒く、
エンジンが暖まっても、吹き出す風が寒く(ぬるい)、
いつまでたっても暖かくならず、なんらかの後付ヒーターの必要性を感じられていたところ、
FFヒーターを検討されていたようです。
実際、純正ヒーターは確かに寒く、この自動車はみんな、ヒーターが暖かくならないそうです。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i8250a7efaf9a6fd6/version/1578022333/image.jpg)
今回、取付するベバストヒーターは、air top 2000 alt 12v ディーゼル(軽油)です。
今回は、サブバッテリーがない状態での取付となりましたが、
標準のヒーターが寒いため、自動車を運行しているときに、
ヒーターを使うため、つまり、エンジンがかかっていて、
メインバッテリーに常時充電されている状態での使用のため、
問題なしと判断、取付したものです。
お客様オーダーより、運転席と助手席、後部座席の各足元に吹き出し口を、
計3個設置するものとなりました。
実際、この自動車での設置は、構造上、ダクトを通すために、
数箇所に穴あけ加工する必要がありますが、それを行なってでも、
そのように取付しなければ、せっかく取付したヒーターの温風が届かないため、
取付にあわせて、ダクトの取りまわし加工をメインとした取付作業となりました。
また、その取付加工において、様々な工夫も必要と思われ、
現車確認をじっくり行い、必要部材を吟味して、作業に臨みました。
その工夫の箇所は、作業風景の中から、ご案内してさせてただきます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i6a9e101493b1dce1/version/1578022345/image.jpg)
ヒーターのコントロールスイッチは、液晶表示の
マルチコントロールスイッチを使用します。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i02af4ae5b76e9fa0/version/1578021966/image.jpg)
今回の作業は、加工がメインの作業となり、通常の用品の取付のように、
時間が読めないこともあり、また、やってみないとわからない、細かいところがあったため、
お客様には、時間を多めに頂きました。
それでは、さっそく取付の開始です。
まずは、集中ドアロックの取付から始めることにします。
今回は何をやっても時間がかかる事が予想されるため、
いつも以上に繊細にかつ、大胆に思い切って作業を進めます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i65003108fc703f5b/version/1578021994/image.jpg)
運転席側ドア内部の様子。
ドアロックアクチュエーターモーターの設置場所は、
ドアロックのノブの下方、斜めに下がっているロッド部分でしかありません。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i397b63df897a7ab9/version/1578022045/image.jpg)
この斜め下に下がっているロッド部分に、
アクチュエーターモーターのロッドを割り込ませるように、設置していきます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/ic9486691a16677cb/version/1578022099/image.jpg)
アクチュエーターモーターの設置部分を確保するために、ドア内側表面部分を
切り落としていきます。 およその部分を記していきます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i4deefedd4cffa458/version/1578022119/image.jpg)
裏側には、ウインドウガラスが上下に可動するため、
その隙間にあわせて、モーターを設置します。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i8b9f3aae31b722d1/version/1578022139/image.jpg)
そのモーターの取付方法は、最初にドアロッドからモーターへロッドの位置を決め、
モーター取付ステーも仮付けして、最終位置を決めます。
この作業が一番シビアで、時間がかかってしまいます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i56c6e7ce8e443acd/version/1578022160/image.jpg)
モーターの仮の位置が決まったら、それにあわせてモーター側の
ロッドの長さや角度を決めて必要な加工を行ないます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i7af03502ea2dd81a/version/1578022183/image.jpg)
仮付けのまま、ロッドを組み込んで、
ドアロック側のロッドの作動範囲にあわせて、固定します。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i9e8885109d6710c7/version/1578022211/image.jpg)
モーターステーの取付のために、ナッターを埋め込みます。
これは、ビスではなく、ボルトナットを使うためですが、
そのほうが、安定性がいいものであるために、ひと工夫して取付しています。
もちろん、車両によっては、ビスでの使用しかできない場合もありますが、
可能な限り、そのような方法で作業を進めていきます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i363f1b459a3e40aa/version/1578022230/image.jpg)
当然、車両の形状に合わせて、汎用品を設置するわけですから、
その設置面がすべて平らなわけではありません。
そのため、設置面や箇所にあわせた工夫が必要です。
ここでは、ドア内面の奥まった部分にスペーサーが入ったグロメットを入れて、
取付ボルトを入れて固定しています。
この作業をドア4枚分行うため、どんどん先にすすんでいきます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i215014ea95f4a3ed/version/1578022432/image.jpg)
およそドアの作業のメドがたったので、
次は、燃料タンクを取り外し、燃料取り出し管を取付します。
この燃料の取り出し方法には、使用部品と合わせて、いくつかあるのですが、
今回は直接、タンクからの取り出し方法を取りことにしました。
予め調べてみたところ、この自動車でのヒーター取付の際は、
燃料戻し(リターン)ホース側に三方ジョイントを割り込ませて、
そこから燃料を取り出す方法もありますが、
その資料先によっては、燃料が安定しないため、タイミングによっては
ヒーターが正常に作動しなかったり、エンジンへの悪影響も考えられるともいっています。
また、別な資料から見ると、問題なくとれるような記載もあり、
判断にまようところではあり、実際にやってみなければわからない部分ではありますが、
やってみてダメな場合、余計に手間がかかり、
またその不具合がわかるのに、時間がかかることが予想されますので、
そのような場合、当店では、たとえ、手間がかかる作業工程であっても、
お客様には、その必要性を説明し、確実な作業方法をとるようにしています。
画像では、燃料タンクの脱着の際、
給油パイプを取り外すのに、ボルトが固着していたので、
バイスプライヤーでボルトの頭を挟み、取り外していきます。
これが、なかなか大変で、
やっぱり、三方ジョイントを使ったほうがよかったべかなどと、
心の隙間に、邪念が降って湧く瞬間でもあります。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i6053de470ba7c96e/version/1578022473/image.jpg)
とりはずした燃料タンク。
取り外しの際、給油用燃料ホースとリターンホースを取りはずさなければ、
タンクが下りてこないため、ホース類を取り外してからの作業になりましたが、
ホース自体が固着しているため、取り外しはできても、再使用ができないため、
お客さまへ状況の説明、追加部品の必要性を伝え、作業の続行です。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i1b8f4f9d98baf68c/version/1578022501/image.jpg)
燃料取り出し管を取付する準備をします。
ここでは、燃料タンクの高さに合わせて、管の長さをあわせていきます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i4638c8f915eae091/version/1578022520/image.jpg)
燃料タンクに穴あけ加工の様子。
穴あけ部分の表面に、モリブデングリースを塗りつけます。
これは、切り粉がタンクの中に入らないようにするためのものです。
その上で、ゆっくりとホルソーをまわして少しづつ穴あけを行ないます。
これは、かなりの効果があり、切り粉がタンクの中に入ることはありません。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/ida99d307fe9dda6d/version/1578022545/image.jpg)
穴あけ後の様子。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i8f7cf05a89a06960/version/1578022566/image.jpg)
燃料取り出し管を設置します。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i8dcb45f60c5d6c9d/version/1578022601/image.jpg)
予め、燃料ホースを取付しておいて、後は車両へタンクを戻していきますが、
ホース部品を手配中のため、タンクの作業はここまでとします。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i71d1c7054a311d20/version/1578022023/image.jpg)
車両側のシート等、取りはずせるものは、すべて取り外しておきます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i80cf0fe92ae5fb69/version/1578022618/image.jpg)
同時進行で、細かい作業も行います。
ここでは、燃料ポンプへ接続ホースをつないでいます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i3a0fe3ec56e38d17/version/1578022635/image.jpg)
FFヒーターをディフェンダーに取付する場合、
運転席下か助手席下の空き空間があり、そこに取付するケースが多いと思いますが、
その際に注意するべきことは、シートを取付したあとは、
完全な密閉空間となるため、ヒーターの出る熱がこもってしまいます。
助手席下では、バッテリーが設置されているので、ここではヒーターの設置はできません。
(設置スペースは作れますが、かなり熱くなるので、バッテリーへの悪影響を避けるため)
したがって、運転席側での設置になりますが、
暖めた空気(室内空気)を取り込む事ができないため、
吸い込みダクトを設置しなければなりません。
まずは、ヒーター本体あてがい、設置場所を確認します。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i770582179c313168/version/1578022655/image.jpg)
吹き出し口と吸い込み口の設置面を決めていきます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i7644d371633b59f7/version/1578022672/image.jpg)
設置面が決まりましたら、穴あけ加工を実施。
手早く作業を進めていきます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i97751609ad7d24f9/version/1578022686/image.jpg)
同時進行で、助手席側も位置を決めていきます。
吹き出しダクトを設置する場所に、ECUが取り付けられています。
これを、移設し、吹き出し口を確保していきます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/iee9b5b2f7339906c/version/1578022706/image.jpg)
穴あけ加工の様子。
どんどん作業を進めていきます。
時間がいくつあっても足りません。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/if97901d6a1803de1/version/1578022726/image.jpg)
助手席側足元のダクトを仮付けしている様子。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i6be2a77bd90f3b49/version/1578022938/image.jpg)
さらに、配線を通すための穴も開けていきます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i8875d2b4060946a8/version/1578022744/image.jpg)
先に移設しておいた、ECUの横に吹き出し口があります。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i1281ca9e5ade6513/version/1578022760/image.jpg)
今度は、後部座席側のセンターに1箇所、吹き出し口を穴あけしていきます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/ib59f2a82d8878a22/version/1578022777/image.jpg)
うまく穴あけができましたね、
この調子で、どんどん先にすすめていきましょう。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/ic9628cebcda759c2/version/1578022795/image.jpg)
さらに、助手席側に温風ダクトを通す穴を開けていきます。
径は70mm。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i6b736456e1a412c7/version/1578022884/image.jpg)
運転席側にも温風ダクト用に穴を開けていきます。
その下には、配線を通すための小さな穴も開けておきます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i4e15f54e7be42469/version/1578022811/image.jpg)
主要な部分での穴あけ加工にもメドがついたので、
いよいよヒーター本体の穴あけを行ないます。
まずは、取付ステーをベースに型紙を作ります。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i834c7bc6f1aa5d2c/version/1578022827/image.jpg)
型紙はこのようになります。
これをベースに車両側へあてがい、作業を進めていきます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i75cc7acd9680019c/version/1578022850/image.jpg)
作成した型紙を設置面へあてがいます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i054d85daa52f55e3/version/1578022868/image.jpg)
穴あけ作業後の様子。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i72c8c589ff8bc3c5/version/1578022965/image.jpg)
次に、吸い込みダクト用を作成します。
例によって、型紙を作成してから、ダクトを作成します。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i70fb9160d8dcc421/version/1578022983/image.jpg)
出来上がったダクトの様子。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/iea84cb14abad86b4/version/1578023001/image.jpg)
同じ寸法の型紙を設置面にあてがい、穴をあけていきます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i696ab629fba49a42/version/1578023019/image.jpg)
吸い込みダクトの設置の様子。
これで、室内の空気を取り込むことができます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i24e885c44bba5199/version/1578023041/image.jpg)
作業はまだまだ続きます。
次に、ヒーター本体を設置します。
先に、吸気管、排気管、燃料パイプ等の補機類を取付します。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i86ea78dce56f68d3/version/1578023063/image.jpg)
ヒーター本体を設置、固定後は、下回りにて、各部品を決めていきます。
同時作業にて、ヒーター穴あけ面に、耐熱性コーキングを添付します。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i450b72f3a3375872/version/1578023086/image.jpg)
燃料ポンプの設置の様子。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/ia6cb5a7d7ede1c4e/version/1578023116/image.jpg)
こちらは、吸気管の設置。
フレーム上部とボディの隙間に固定します。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/ibeb966a83978cb66/version/1578023156/image.jpg)
先に手配していた、燃料ホースが届きました。
これをつけて、燃料タンクも取付してしまいます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/idbce3dfbef605141/version/1578023177/image.jpg)
さらに、同時進行にて、配線を引いていきます。
こちらは、集中ドアロックの配線を延長してひいています。
このとき、ヒーターのメインハーネスも一緒に作業しています。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i9e6a49591d09a33f/version/1578023219/image.jpg)
ドアロック用配線を、それぞれのドアまでひいていきます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/ia0db379307dd4bdb/version/1578023237/image.jpg)
配線をとりまわしながら、集中ドアロックユニットを取付します。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i98fdd0efefff7c9b/version/1578023262/image.jpg)
ヒーターメインハーネスとドアロックの配線を、コルゲートチューブに収めて、
ミッション上部へとりまわしていきます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i83af1aa3e0559e7b/version/1578023327/image.jpg)
どんどん同時進行で作業を進めていきます。
延長した配線にハンダにて結線していきます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i4f22ae4f3181ed2d/version/1578023347/image.jpg)
ドアロック配線の延長の様子。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i5e76031c26939cdc/version/1578023366/image.jpg)
助手席側での配線作業の様子。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/id134cf1f1740a83b/version/1578023441/image.jpg)
ここで、ドアロックの配線がつながりましたので、
作動試験を開始します。
集中ドアロックは、運転席側のノブを動かすと、他の全部のドアが連動します。
キーレスでのリモコンでも、無事作動が確認できました。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i35007486b810222b/version/1578023528/image.jpg)
次は、温風ダクトを通していきます。
穴を開けた部分に、溝ゴムをグロメット代わりに設置していきます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i4ac472b569a6e80c/version/1578023474/image.jpg)
ここで、保温チューブを使用します。
ディフェンダーでは、運転席側下と助手席側下との間は外空間になっていて、
ちょうどミッションの上を渡るようになります。
そのため、温風ダクトは一旦、外側へ出るため、
その際の温度低下を防ぐためと、
下回りからの水や汚れを防ぐためには、必須の部材となります。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=706x10000:format=jpg/path/s0c18fae4862e0e58/image/i9df4d4644197198e/version/1578023518/image.jpg)
保温チューブをつけて、温風ダクトを設置していきます。
ここでは、後方部へのために、三方ジョイントを中間に入れて、
風を分岐しています。
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ジョイント部分には、同じ材質のテープを巻きつけて、隙間をうめて生きます。
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助手席下側での温風ダクトの設置の様子。
あわせて、ハーネス等もひいていきます。
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いよいよ、作業も大詰めになってきました。
ここで、ヒーターの作動点検を実施します。
さぁ、無事点火してくれるのでしょうか。
コントローラーのスイッチをオンに…
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まもなくして、ヒーター本体のモーターが作動し始めます。
そして、その後に燃料ポンプから、燃料を汲み取るための、カチカチ音が聞こえ始めてきます。
まもなくして、エラー表示がされ、ヒーターが作動を止めてしまいます。
これは、燃料内のエアが抜け気っていないためであり、
再度、スイッチをオンにして、引き続き燃料配管内のエアを抜き取っていきます。
2度めのスタートで、ヒーター本体からの着火したあとの音が聞こえてきました。
同時に 排気管からも、ゴーッと音がしてきました。
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排気管からは白煙が出てきます。
無事、着火しました。
この一連の作業は、なれたものではありますが、
毎回、どきどきしながらの作業でもあります。
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助手席側下へバッテリーを戻し、キーレス本体を設置していきます。
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いよいよ作業は最終を迎えます。
ヒーターの作動試験は、1日~1日半ほど実施します。
そのため、バッテリーを補充電しながら、試験を続けます。
補充電に使う充電器は、c-tek を使います。
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作動試験を実施しながら、そのあいまに、
各ドアパネルも戻していきます。
あともう少し、がんばれ!
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運転席側足元吹き出しグリルと吸い込み口の様子。
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後部座席側、センター部の吹き出しダクトの様子。
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助手席側の吹き出し口の様子。
それぞれの吹き出し口から暖かい風が出てきています。
これなら、もう寒くありませんね。
これで快適な冬を送れますように。
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