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ステップワゴン ドライブレコーダー、TVキット取付

平成30年式 ホンダステップワゴン(RP4)にドライブレコーダーとTVキットの取付にて入庫です。

 

最近は特装系(架装)の作業が多い中、一般用品の取付にホッとしていたところ、

やはり、一筋縄ではいかない作業内容となったものです。

 

 

ホンダの車両は、細かいところで、他メーカーと違うところが多く、

用品の取付といえど、難が多いことが多々ありますね。

 

 

今回、取付するドライブレコーダーは、FTーDR120W 前後のカメラ仕様のタイプで、

お客様にてご用意いただいたものを取付します。

 

 

他、当店にて用意した使用部品は、カメラのシガー用電源をそのまま使用できるように、

エーモン社製の電源ソケット、J-512を使うことにしました。

 

他、TVキットも当店にて用意したものを使用します。

 

 

それでは、さっそく取付の開始です。

 

まずは、ナビ裏側からの電源の取り出しと、TVキットの取付のために、

ナビ本体を取り外していきます。

 

 

取り外したナビ本体の様子。

 

本来なら、ナビ本体も取り外してしまい、作業スペースを確保しながら作業をすすめていくのですが、

電源を切り離してしまうと、後々面倒なことが多く、

メモリーが消えてしまうことはもちろんですが、機種によっては、ナビにリセットがかかってしまい、

パスワードの入力が求められてしまい、取付後の作動試験さえもできないことがあります。

 

また、お客様自身もパスワードの存在をしらないことも多く、どうにもならないため、

よほどのことではない作業の場合、コネクタをつなげたままの作業を実施します。

その際は、周辺パネルの養生をしっかりしておくことも重要なことになります。

 

 

ドライブレコーダーの電源の取り出しは、ナビ電源のACCから取り出していきます。

同時作業で、TVキットのハーネスを割り込ませていきます。

 

 

電源の取り出しには、ハンダを用いて配線作業を進めていきます。

 

冬場ですと、コードレスのハンダの場合、ガスを用いているため、

外気温が低く、ガスが気化しないので、着火せず、

電源ドラムを用いて、電気式のハンダこてを使います。

 

一つ一つの作業を確実にしていくためには、必要なことであります。

 

 

さて、何に手間取ったのかといいますと、

今回の自動車のRゲートは、2パターンの開閉ができるようになっていまして、

それに対応するように、Rカメラの設置位置と配線を考慮しなければならないことでした。

 

画像は、通常の開閉の様子。

 

 

なんと、このように開閉もできるのでき、

さすが、ホンダの独創性を見る思いですが、

カメラの配線に一工夫が必要になります。

 

 

まずは、配線を室内側から天井を通して、ゲート部のゴムジャバラまでもっていき、

ジャバラ内へ通していきます。

 

 

配線をゴムジャバラ内へ通していく様子。

 

外気温も低く、マイナス気温の中、手先の器用さが求められるなか、

ひゃっこい!ひゃっこい!と口走りながら、作業を進めていきます。

 

 

Rゲートの構造上、配線を隠すスペースがないほか、

ドア開閉に伴う、配線の長さを余分に出しておかなければなりません。

 

 

ドアを開けると、画像のように配線が引っ張られるので、その分を余分に出しておきます。

干渉しないように、配線にコルゲートチューブを巻いておきます。

 

 

このように、常時配線が表にでてしまうのですが、

これはしかたがありませんね。

 

 

こちらの画像は、ゴムジャバラから配線を取り出して、ドア裏側へはわせている様子。

パネルがないため、露出配線になってしまいますが、

なるべく目立たず、ドアの開閉に干渉しないように、ゴムのモールを用いて、

配線を固定していきます。

 

 

完成の様子。

カメラの配線は、このような状態になります。

 

 

ドライブレコーダー本体の様子。

逆光で、何もみえませんね。

 

でも、ちゃんと起動していることを確認しているので、大丈夫ですよ。

 

後は、TVキットの作動も確認にて、作業の完了です。