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ハイエース ミラーリング他Rモニター配線新設

平成30年式 トヨタハイエース(GDH226)に、Rモニターの配線新設他、既存のナビに外部入力にて

スマホのミラーリングにて入庫です。

 

最近、多くなってきているものとして、ミラーリングがあげられますが、

その詳細は非常に多岐にわたるもので、ここではすべてを案内することはできませんが、

今回の作業を通して、ミラーリングにあたって、何を検討すればいいのかを説明していくことにします。

 

 

入庫した自動車はフルサイズのハイエース、前回もハイエースのサブバッテリーの作業がありましたが、

今回もハイエースで、当店のジンクスにおける法則を実践しています。

 

 

ところで、今回の作業オーダーとして、Rモニターの取付ではなく、

Rモニターの配線新設という言い方をしましたが、

実は、すでにRモニターは装着済みで、配線だけを新設するというものなのです。

 

Rモニターは、お客様ご自身で取りつけされ、配線関係のご依頼を頂いたものです。

 

 

最近、主流になってきているスマホによるミラーリング、

それはスマホの動画を自動車に車載のカーナビや、

そこから接続されたRモニター等へ表示させることをいいますが、

それらを実現させるためには、いくつかの確認事項があります。

 

その前提として、ナビに外部入力の有無があり、入力が可能な場合、

①スマホの画像や映像はみな、デジタル信号のため、

 その信号を、デジタルのまま、ナビへ入力できるのかどうか

 (HDMI入力等)

 

②直接入力できる場合、HDMIで変換なく入力できるかどうか。

 HDMI端子は以外に大きく、かさばるため、小さい形状に変換して入力することがあります。

 (カロッツァエリア等) 

 

③できない場合(アナログでしか入力できない)は、

 別途、部品を用いて、デジタル信号をアナログへ変換して入力する

 

④その際、ナビの入力に置いて、さらに変換のカプラー等の必要の有無。

 これは、外部入力をどのような手段(接続機器)で入力するかということですが、

 接続するナビによります。

 

 基準をRCAプラグピンコード(黄色)での、入出力がと考えた場合、

 一般的には、純正ナビでは、その機器に適合する、専用の変換カプラが必要になります。

 ナビ~変換カプラ~RCAプラグピンコードの順番で、変換し、接続していくものです。

  

 社外ナビでは、RCA接続が主流ですが、最近の各メーカーの製品を見ていますと、

 やはり専用の変換カプラーが必要になる場合もあります。

 いまのところ、ケンウッドやエクリプスにその傾向が多いようです。

 

⑤ナビに、HDMI等のデジタル入力をし、さらに、Rモニター等へ外部出力する場合、

 どの手段で行くのか。これはアナログ(RCA接続)かデジタル(HDMI接続)のいずれかになりますが、

 気をつけなければいけないのが、デジタルのHDMI接続の場合、その接続ラインがすべて、

 その機器の純正でなければ、ミラーリングにてナビへ映像が入力できても、Rモニター等へは、

 表示されないケースが見受けられます。HDMIはそもそも、デジタル信号を流す接続方法ですが、

 その中身は、各種電源の他、映像や音声信号、そしてそれらを制御する制御信号があり、

 その制御信号の中で、製品の仕様によりデータの規格が異なるものや、

 著作権に対応した仕様のものがあり、結果、映像を表示できなくなるということです。

 

 具体的には、ナビをメインとした場合、Rモニターが別メーカーであったり、

 接続するHDMIがそれらと違うメーカーのものであったりとした場合、

 映像が表示しなくなることがあります。

 

 また、通常に使えていたのに、ある日突然映像が表示しなくなったケース、

 これは、スマホ等のOSのバージョンが変更(バージョンアップ)されたときに起こりえます。

 

⑥ミラーリングに対応しているコンテンツかどうか。

 これは、スマホ内のアプリ等のコンテンツがミラーリングによる、

 外部出力に対応していないものもあるということですが、

 その詳細は、残念ながら、まだ未確認です。

 

だいたい、ここらへんの接続情報等を意識しておかなければならない項目になります。

 

それでは、作業の風景を通して、もう少し詳しく見ていきますが、

画像の製品は、ビートソニック社製のIF16F デジタル/アナログ変換モジュールで、

今回の作業では、③での、アナログ入力~アナログ出力での作業となりました。

 

接続方式は、

 

スマホ(デジタル)~IF16F(デジタル/アナログ変換)~RCAピンプラグ(アナログ)~専用変換カプラー(RCA/ カプラ変換)~ナビ~RCA外部出力~Rモニター

 

 

それでは、なにはなくとも、作業の開始です。

まずは、ナビ周辺の取り外しから始めていきます。

 

 

ナビを取り外していき、裏側にある配線から、Rモニター用の電源を取得し、

映像信号用にRCAコードを接続していきます。

 

 

エクリプス社製 RCA変換カプラ KW-1217.

 

このような部品を用いて、RCAを変換、ナビへ入力するわけです。

 

ナビの型式は、同社製AVN-S8.

 

 

すでに装着済みのRモニター(フリップダウンモニター)を取り外していきます。

 

 

天井隙間をぬって、配線を取り出していきます。

 

 

配線取りまわしの様子。

 

 

完成です。

画像のRモニターには、まだ映像の入力が行なわれていないので、

no input signal と表示されていますが、

このあと、お客様のスマホからミラーリングでの試験を行なっていただき、

映像表示は確認できました。

 

ここでのスマホアプリの確認では、

アマゾンプライム、ユーチューブ、ネットフリックス等で、

アナログでの表示は確認できました。

 

iphone 10

なお、スマホの諸元(バージョン等)は、確認していません。

 

 

スマホ(iphone)から接続するために必要な、apple純正 lightning digital AV アダプター。

下側、左側にHDMI接続、右側に充電用USB差込口があります。

 

HDMI~IF16へ接続、アナログ変換しRCA接続、専用カプラ変換を通して、ナビへ入力します。

 

 

IF16からRCAにて赤、白、黄色となり、ナビへ入力されています。

(赤と白は音声信号のピン)

 

今回お話した、ミラーリングに関しては、今後、デリカD5やエリシオンでの作業でもお話していこうかと考えていますので、お楽しみに。